2011 Fiscal Year Research-status Report
地方都市・過疎地域における外国人介護者定着促進のための学際的研究
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23530714
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 伸枝 千葉大学, 文学部, 教授 (70412731)
小川 玲子 九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (30432884)
後藤 由美子 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (90411735)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / フィリピン / 介護労働 / 経済連携協定 |
Research Abstract |
(1)調査対象者への訪問。2011年8月に、本研究の調査対象者であるフィリピン人介護士候補者が勤務する介護施設を訪問し、当事者および教育担当者に聞き取りを行った。調査地は、九州地方4か所(高畑、小川、片山)、四国地方3か所(高畑、後藤)、中国地方1か所(高畑、片山)であった。(2)危機的状況にある調査対象者への支援。調査対象者の中で、心身の状態が悪化し帰国を考える者が出たため、訪問および電話で聞き取りを行うとともに、就労先の教育担当者との間で通訳を行う等の支援を行った(2011年9月~10月)。(3)帰国した調査対象者との面会。本研究の調査対象者ですでにフィリピンへ中途帰国した人にマニラで面会を行い、今後の生活設計や出稼ぎ予定について話を聞いた(2012年2月)。(4)今後、フィリピン人看護師・介護福祉士候補者を受け入れる施設向けのレクチャー。(社)国際厚生事業団からの依頼で、今後、フィリピン人看護師・介護福祉士候補者を受け入れる施設を対象に、労務管理上の注意点等につきレクチャーを行った(2011年10月17日、19日)(5)日比経済連携協定による看護師・介護福祉士の送出・受入に関するフィリピン政府視察団へのレクチャー。(財)国際看護交流協会からの依頼で、フィリピン政府視察団(26名)に対してフィリピン人介護福祉士候補者の就労先での定着に関する課題のレクチャーを行った(2012年1月24日)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・訪問調査が予定通り行えた。・本研究で得られた知見をもとに、今後、フィリピン人看護師・介護福祉士候補者を受け入れる施設に対し、彼らの労務管理に関する講演を行った。・本研究で得られた知見をもとに、フィリピン政府視察団に対し、フィリピン人介護福祉士候補者の就労実態とその問題点に関する講演を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)調査対象者への訪問の継続。2012年8月、中国・四国地方を中心に訪問調査を行う予定である。(2)危機的状況にある調査対象者への支援。訪問、電話により支援を継続する。(3)国家試験に向けた学習状況の調査。2013年1月の介護福祉士国家試験に向けた学習がいかに進められているかについて、訪問または電話にて把握する。(4)関連する学会・研究会への出席、報告。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1)物品費:消耗品の購入にあてる。(2)旅費:中国・四国地方における介護施設の訪問調査、中途帰国した調査対象者の訪問調査(フィリピン各地)、関連する学会・研究会への出席と報告。(3)謝金:研究協力者・片山オフェリアへの謝金。調査の音声データの文字起こし、翻訳等、資料整理の謝金。
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Research Products
(12 results)