2015 Fiscal Year Annual Research Report
エコ・カルチャー理論による障害児及び健常児を持った日米家族比較研究
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23530717
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 圭子 東京大学, 国際本部, 特任講師 (60534435)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 家族調査 / 障碍児 / エコカルチャー理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度、全ての地域での面接調査(データ収集)が終了した。研究計画の通り、データ収集を行った地域は、北海道地区(札幌)、関東地区(東京)、関西地区(京都・奈良)、沖縄地区(那覇地区、中部、北部)で、全ての地域での調査が終了したことになる。健常児を持つ家族についても各地域で面接調査を終了した。今回の調査では、研究代表者が一人で全ての面接を行ったため、面接者間の信頼性(Inter-rater reliability)は同一者のものでr=1.0となるため、信頼性の高いデータを集めることができた。
収集したデータの入力及び分析はSPSS(Version22)を使って行った。面接調査のデータは数値化された項目ごとのデータとテキストデータの両方を入力した。数値化された面接調査データと質問紙のデータ、及び人口動態データは、それぞれに分析を行い、その後相関や比較分析などを行った。尚、当初の研究計画ではテキストデータの収集は予定していなかったが、実際の面接の中で貴重な知見や情報を含む回答が多くあったため、テキストとして記録を残した。研究報告終了後であってもテキスト回答データを質的統計分析を行って、研究計画の量的データ分析に加えて統合することにより、より詳細で包括的な報告を行えたらと考えている。
本調査での学会発表は2011年の日本心理学会(第75回大会、於:日本大学)のみであったが、今後、この調査・分析の結果を各学会発表(今年度11月、日本子育て学会大会第7回大会での発表決定他)及び学会誌への投稿などを行う予定である。学会での発表の他に、今年度ご協力いただいた札幌発達障害児の親の会、及び奈良障害児の親の会で本研究に関する小講演会を行ったが、今後、ご協力をいただいたそれぞれの親の会での研究報告会を予定している。親の会に所属していない親御さん達へのグループミーティングなどでも報告を行う予定である。
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