2012 Fiscal Year Research-status Report
発達障害児の早期支援における子ども理解と家族支援のためのサービスモデルの開発
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23530739
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
藤田 久美 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (40364129)
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Keywords | 発達障害 / 早期支援 / 子ども理解 / 家族支援 / サービスモデル / 子育て支援 |
Research Abstract |
本研究は、発達障害児の早期介入の場である児童福祉施設等のサービスのあり方を検討することを目的としている。平成24年度は、早期診断に関する研修、視察調査をもとに、山口県内の児童福祉サービスを実施する事業所のスタッフと幼時期の発達障害の診断前後のサービスのあり方について抱えている課題を整理した。 本研究のゴールである早期支援のサービスモデルの開発を目指しつつ、発達障害の診断前にある子どもの理解を家族と支援者が共有し、その後の具体的なサービスの提案、ツール(子ども理解を共有するためのプロフィールブック)の開発・試行導入・評価を行った。プロフィールブックを試行導入した児童福祉サービスを利用している発達障害の診断前の保護者を対象とした支援のあり方を検討し、試行事業としてグループカウンセリングを計2回実施した。参加者の語りの記録や感想から効果の検討を行った。 また、平成22年度から実施している発達障害児を育てる母親を対象とした子育てサロンの運営を通して、関係機関との連携による早期支援におけるサービスモデルの開発のための、地域を基盤とした子育てサロン事業の意義を整理した。 今年度の研究から得られた成果として、発達障害の診断前からの子どもと家族へのサービス内容及び家族と支援者が<子ども理解>を共有するためのツールの開発に至った。 また、大学施設を利用した子育てサロン活動の実践的研究から、発達障害支援を包含した乳幼児期の子育て支援システムのあり方について考察を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
発達障害の早期支援におけるサービスモデルの開発として、発達障害の診断前後に特化した支援方法の検討、早期支援に活用するツールの開発、家族支援のモデル事業の評価をもとにした新たなサービスの提案ができた。平成24年度に実施予定であったツールの開発・導入、家族支援の方法論の検討等、研究目的を達成するための研究はおおむね進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
児童福祉サービスを実施する事業所のスタッフを対象とした研究会を実施し、今年度の研究の成果をもとに、実践的研究へと進め、発達障害の早期支援のサービスモデルの提案を行う。研究成果を広く公表するために、学会発表、論文作成、HP作成、報告パンフレットの作成を行う。平成26年2月に、研究成果の還元を目的としたシンポジウムを山口県立大学にて実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究会の企画・運営、家族支援モデル事業運営に係る費用として、リムーブディスク、プリンターインク、用紙、ファイル等の消耗品を購入する。また、研究会の記録の整理、報告パンフレット作成補助としてアルバイト代金を計上する。報告パンフレットに係るデザイン料と印刷製本費、パンフレット等成果物の郵送代は、研究費から計上する。学会発表を行う際の旅費、シンポジウム運営にかかわる旅費(講師旅費)、シンポジウムの講演者への謝金を研究費から計上する。
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Research Products
(1 results)