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2013 Fiscal Year Annual Research Report

超高齢社会における福祉用具活用の実証的研究-わが国の介護問題の解決を目指して-

Research Project

Project/Area Number 23530752
Research InstitutionSeitoku University

Principal Investigator

大根 静香  聖徳大学, 心理・福祉学部, 准教授 (70341857)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浅岡 淳子  聖徳大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40331384)
Keywords移動・移乗介護 / 福祉用具 / 介護保険施設 / 高齢者介護
Research Abstract

本研究では、高齢者施設の介護職員が腰痛や体力に不安がある(介護労働安全センター;平成22年度介護労働実態調査)ことに着目し、移乗・移動用福祉用具を高齢者施設に導入するために実証的な調査を行い、導入する過程因子を検討することを目的としている。研究計画は3年間とし、1年目は福祉用具のイメージの質問票を作成するため、大学生1~4学年99名を対象にパイロット調査を行った。2年目は質問票の確定と、量的調査を行うため、高齢者施設のリクルートを行った。また、福祉用具の選定を再検討し、操作がより簡単なものであることを基準に、4種類の福祉用具のうち、1種類の変更を行った。
最終年度である25年度は、「福祉用具のイメージについて郵送による質問調査」「福祉用具を5か月間使用した後の質問調査」の2つの調査を介護老人福祉施設の介護職員を対象に行った。調査の結果、福祉用具のイメージは肯定的であったが、使用経験がない者は「高齢者が怖がる」というイメージをもっていることがわった。福祉用具使用後の調査結果では、福祉用具の使用に際して、「安全に移動できるか」「高齢者を傷つけてはいけない」といった不安があり、その対策として「説明をこまめに行う」「操作を確認する」などを実施していたことが明らかとなった。福祉用具の習得は1週間程度であり、使用することで「腰への負担が減った」「高齢者を力ずくで移動させずにすむ方法があることを知った」といった介護者自身の利点と「高齢者も負担が減ったと思う」「笑顔がみられた」「アザが減った」といった高齢者の利点が回答にあった一方、高齢者の体調不良や拒否があるとき、時間がないときは手による介助を行ったという回答もあった。
本研究で福祉用具使用の利点を介護者、高齢者から確認することができたが、導入に際しては、高齢者の利点がより明確であることが導入を促進させる重要な因子になることが示唆された。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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