2012 Fiscal Year Research-status Report
精神障がい者の家族の困難度・負担と援助ニーズに関する研究
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23530755
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
山口 一 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60550928)
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Keywords | 精神障がい者家族 / 負担 / ソーシャルサポート / レジリエンス / 家族支援 |
Research Abstract |
平成24年度は、調査1として平成23年度に引き続いて首都圏に住む精神障がい者の家族を対象に、家族の困難・負担を多角的に評価する新たな尺度を作成するための調査を行った。また、困難・負担を減じる要因としてソーシャルサポートとレジリエンスを取り上げ、尺度作成と当事者・家族の属性との関連を調査した。その結果、345名の対象者から回答を得ることができた。また、その成果について3回に分けて学会で発表を行った。得られた成果については調査報告書としてまとめた。 引き続いて調査2として、全国の精神障がい者の家族を対象に調査を実施すべく、具体的な調査方法を決定し、精神保健の専門家や全国精神保健福祉連合会に調査への協力を依頼した。 なお、調査の分析を行うためにハードディスクや統計ソフトを購入した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、調査1の精神障がい者家族の困難・負担を多角的に評価する新たな尺度を完成して、それに関連する要因の解析を終了した後に、調査2として全国の精神障碍者の家族に対しての調査を行う予定であった。 結果として、調査1は成果を上げて終了することができた。 調査1の結果の発表は当初より調査が複雑となったために、報告書としてまとめることはできたものの、論文執筆までには至らなかった。 調査2については、調査が6月の全国精神保健福祉会連合会の総会後にならなければ行うことができないことが判明し、調査の実施は平成25年度となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は調査2として、調査1で作成した尺度をもとに、家族の困難・負担と家族の心理社会的支援に対するニーズに関する全国調査を実施し、困難・負担が重度な家族が望む支援のニーズを量的調査を通じて同定する予定である。 また、調査1に関しては、成果を論文としてまとめる予定である。 さらに、平成26年度は、調査3として、精神障がい者の家族に半構造的面接を行い、家族の置かれている状況と具体的な援助ニーズを把握するための質的な調査を行う予定である。 こうした試みを通じて家族支援に関する今後の精神保健福祉政策の参考となる資料を作成したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、調査2を全国精神保健福祉会連合会に調査実施を委託するために費用を支出する予定である。また、調査結果解析にパソコンやメモリの購入費用、データ入力委託費用が発生する予定である。成果の発表には学会出張を行う予定である。 調査1に関しては、論文掲載費用、英文翻訳費用を計上する予定である。また関連する文献も購入する予定である。
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Research Products
(3 results)