2013 Fiscal Year Research-status Report
精神障がい者の家族の困難度・負担と援助ニーズに関する研究
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23530755
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
山口 一 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60550928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 悟子 独立行政法人国立国際医療研究センター, 看護学部, 講師 (00389800)
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Keywords | 精神障がい者家族 / 負担 / ソーシャルサポート / レジリエンス / 家族支援 |
Research Abstract |
平成25年度は、調査1として実施した首都圏に住む精神障がい者の家族の困難・負担を軽減する要因に関する調査のまとめと論文作成を行った。その結果、家族の負担・困難や抑うつは、当事者の日常活動困難度と相関していることがわかった。一方で、家族が持つレジリエンスやソーシャルサポートがそれを減じる要因として作用していることがわかった。 また、調査2として、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会に調査協力を依頼して、全国の精神障がい者の家族2,320名を対象に調査用紙を配布し、家族の負担・困難、サポート、レジリエンスと現在の幸福度、現在利用している支援方法や今後求める支援方法との関連についての調査を実施した。 その結果、1,399名から回答を得た。平成26年3月までに得られたデータを入力し終えることができた。 さらに、国立看護大学校講師小林悟子氏の協力を得ることができ、調査3として家族が負担・困難をどのようにして克服したのかに関する質的研究の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では調査2の家族の負担・困難、サポート、レジリエンスと現在の幸福度、現在利用している支援方法や今後求める支援方法との関連についての全国調査を終了する予定であったが、予想以上にデータ集計に手間がかかったため、分析に着手することができず、進行はやや遅れが見られる。 調査3の家族が負担・困難をどのようにして克服したのかに関する質的研究については、すでに分担研究者が決まり研究に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の早い時期に調査2の家族の負担・困難、サポート、レジリエンスと現在の幸福度、現在利用している支援方法や今後求める支援方法との関連についての全国調査の分析を終了し、後半にかけて研究成果の発表および論文執筆を行う予定である。また、それと並行して調査3の家族が負担・困難をどのようにして克服したのかに関する質的研究を行い、全体のまとめを行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査2の学会発表や論文執筆に遅れが生じていることおよび調査3の本格的な実施が平成26年度にずれこんだことが主な理由である。 平成26年度には遅れていた調査2の分析と学会発表および論文執筆を行う予定である。また、調査3も本格的に実施する予定である。
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