2011 Fiscal Year Research-status Report
大都市における単身の要援護状態にある低所得高齢者が必要とする支援に関する研究
Project/Area Number |
23530783
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
原田 由美子 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (60342292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 康友 中部学院大学, 人間福祉学部, 講師 (80369701)
難波 利光 下関市立大学, 経済学部, 准教授 (10382798)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 「国際情報交流」韓国 |
Research Abstract |
当該年度は、研究代表者、分担研究者と役割分担をして(1)先行研究および先行調査の検討を行うとともに、研究協力者を加え、(2)調査計画立案と(3)調査票の原案作成、(4)調査協力団体への依頼のため訪問し、内容説明を行った。 (1)については、自治体関係の資料収集と分析を行う担当者である難波利光が主に行い、通常はメールや電話で、課題を共有しながら進めた。また、調査対象である単身で要援護状態にある低所得の高齢者に多い社会的孤立や孤立死等に関する先行研究の検討と予防策等に関する情報収集および分析を新井康友が主に行い、同様の方法で状況や課題を共有した。 (2)については、年度当初に調査時期や調査方法について研究代表者、分担研究者が検討を行い、年度中は臨機応変に機会を設け、メール等の活用により検討を進めた。 (3)については、先行研究の検討を行い、調査票の原案と基本属性の質問項目や評価尺度について、研究代表者と綾部貴子が中心になり、研究協力者の滝脇憲および織田隆之を交え検討を重ね結果、計画よりは遅れているが、調査票の原案が概作成できた。 (4)については、ホームレス支援全国ネットワークの代表者と面談し、調査への協力を依頼するとともに、加盟団体の紹介と活動状況についての情報収集を行い、研究協力者とともに、直接依頼に出向き、概ね了承を得たが、団体の状況は常に人手不足の状況にあり、再度、状況確認と事前の依頼のために出向くことにしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象である大都市の単身の要援護状態にある低所得高齢者に対する調査票の原案作成がやや遅れた。理由は、研究代表者が年度途中で受傷し1ヶ月の入院を余儀なくされたため、分担研究者、研究協力者の時間調整が難しかったこともあり、予定よりスローペースになった。しかし、役割分担を更に明確にしたことや時間をかけて調査協力団体との関係の構築ができたので、今後はスムーズに進行できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査については、研究代表者の原田由美子と連携研究者の綾部貴子が中心になって進める。調査票の原案について分担研究者、研究協力者と検討を行い、東京、大阪、北九州の協力団体においてパイロット調査を実施し、調査票の修正を行う。今年度中に調査の実施、回収、分析を行う。なお、データ入力については、業者に委託する。 韓国の調査については、調査協力者である織田隆之と役割分担により主に韓国調査を担当する新井康友が、韓国の中央政府および地方政府、調査団体等の協力者および調査時期の調整を行っており、2013年2月から3月初旬の期間中に行う計画で進めている。 分担研究者である難波利光は、東京、大阪、北九州等の自治体および協力団体を対象に情報収集と直接訪問してヒヤリングを行う予定である。その際、研究協力者の滝脇憲、織田隆之とともに検討を行いながら進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、研究代表者、分担研究者、研究協力者が、それぞれが中心になって行った研結果の分析を行い、研究のまとめを行う。また、協力団体への研究成果の報告や釜ケ先フォーラムや公開講座においての研究成果報告、学会発表等を行う。残された課題についても検討する。そのための交通費や謝金を計上している。 後半は、研究報告書の作成を中心に行うので、製本印刷費および郵送料を予定している。
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