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2013 Fiscal Year Research-status Report

国際ソーシャルワークにおける参加型アクションリサーチの有効性に関する実践研究

Research Project

Project/Area Number 23530790
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

武田 丈  関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (30330393)

Keywords参加型アクションリサーチ / CBPR / フォトボイス / 国際情報交換 / フィリピン / 米国 / 国際ソーシャルワーク / 多文化ソーシャルワーク
Research Abstract

本研究では参加型アクションリサーチ(PAR)が文化を超えて国際・多文化ソーシャルワークの領域での調査と実践を統合した手法であることを確立するために、アジア諸国で、PAR を用いて調査を実施することを目的としている。特に、コミュニティや参加者のエンパワメント及びソーシャル・アクションの促進への有効性を検証するため、問題解決のためのアクションプラン作成およびその実行度に加え、調査前後でのエンパワメントの度合いの変化を検証していくというものである。平成25年度は23, 24年度に引き続き研究テーマに関する文献、および分析方法に関する文献の包括的レビューを行うとともに、予定していたネパールでのプロジェクトが現地の都合により実施が延期されたため、平成23年度から実施しているフィリピンでのPARを用いたプロジェクトのフォローアップを行った。
さらに、こうしたPARを用いた研究者・実践家間のネットワーク形成のため、平成23年度に立ち上げたARNJ(Action Research Network Japan)を、今年度も不定期に開催した。研究代表者が8月より1年間の予定で、研究拠点を米国(UC Berkeley)に移しているため、米国のPublic Healthの分野でのPARの第一人者であるUC BerkeleyのDr. Meredith Minkler、若者を対象としたPARの代表的研究者であるDr. Emily Ozer、そして参加型評価であるEmpowerment Evaluationという手法を開発した元スタンフォード大学のDr. David Fettermanらと交流し、海外にもネットワークを拡げた。
今年度は、ここまで調査結果とともに、米国で学んだ最新のPARの技術や知識をもとに、PARの有効性に関する著書のための文献レビューおよび執筆作業を進めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画段階では、日本、フィリピン、インドの3か国でPARを1つずつ実施するということであった。予定より前倒しで平成23年度に日本でPARを実施したのに続き、平成24年度はフィリピンで2つのPARを実施することができた。一方、インドの代替としてネパールで実施することを予定し、平成24年度に予備調査を実施していたプロジェクトは、現地の都合で中止も視野にいれた延期をせざるを得ない状況となった。しかし、平成23年度にフィリピンで実施したプロジェクトのフォローアップを平成25年度に実施し、その報告書を完成することができた。また、ここまで実施してきたPARの成果に関しては、報告書にまとめるとともに、論文発表、および学会発表(日本コミュニティ心理学会およびフィリピン研究会全国フォーラム)を行うことができた。
一方、PAR 研究会(ARNJ)に関しては昨年度までのように国内で研究会を開催し、国内の研究者や実践家の間でPARに関する知識の共有を図るとともに、各調査プロジェクトの内容に関する議論を深めることができた。さらに、平成25年度は米国のPAR、さらにはCBPR(community-based participatory research=コミュニティを基盤とした参加型リサーチ)や参加型評価の手法であるEmpowerment Evaluationの代表的研究者との交流を行い、ネットワークを拡げることができた。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、平成25年度に引き続きフィリピンでのフォローアップ調査を実施するとともに、これまで実施してきた国際ソーシャルワークにおけるPARの有効性に関する書籍の出版の準備を、PARの先進国である米国の文献や研究者との意見交換などを行いながら、進めていく予定である。また、昨年度の日本コミュニティ心理学会で発表した写真を用いた参加型アクションリサーチの成果に関する論文も出版に向けての最終準備を行っていく。
さらに、PAR 研究会(ARNJ)に関しても、参加者のPARを用いた研究成果を1冊の書籍として出版する計画を具体的に進めていく予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 2012年度学界回顧と展望:国際部門2013

    • Author(s)
      武田丈
    • Journal Title

      社会福祉学

      Volume: 54(3) Pages: 176-189

  • [Presentation] フォトボイスによる問題解決、エンパワメント、そしてアドボカシー2013

    • Author(s)
      武田丈
    • Organizer
      日本コミュニティ心理学会第16回大会
    • Place of Presentation
      慶応義塾大学
    • Year and Date
      20130713-20130714
    • Invited
  • [Presentation] The Truth about Bahay na Pula: Empowering and Advocating War Survivors by Using Action Research

    • Author(s)
      武田丈
    • Organizer
      第18回フィリピン研究会全国フォーラム
    • Place of Presentation
      神戸女学院大学

URL: 

Published: 2015-05-28  

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