2013 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者虐待防止と解決に向けた社会福祉士の専門技能養成システムの研究
Project/Area Number |
23530796
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
横山 奈緒枝 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90319989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 秀也 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (90364265)
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Keywords | 虐待 / 社会福祉士 / ネットワーク / 権利擁護 / 連携 / 専門職 / 地域包括支援センター / 地域包括ケア会議 |
Research Abstract |
これまで実施した権利擁護を担う実践者への調査結果や関係シラバス等の分析、講義や演習・実習の内容やシステムに関して見いだされた教育ポイントを基軸に教育内容の整理を行ない、部分的な講義試行を行なった。試行においては、(1)プログラムを4工程に区分し(理論的内容、事例検討、体験型学習、地域の仕組みの学び)、最初の2工程を抽出し実施した。受講生の理解度や学びの効果を捉え、実践力の発揮に向けて有効性を検討し、改善へ向けた。(2)このプログラムの試行は単独では存在せず、「相談援助の理論と方法」、「成年後見制度と権利擁護」等の社会福祉士養成のカリキュラム科目と深く繋がるものであるため、これらの関連科目や実践力養成の柱である「相談援助実習」等との連動性を重視し、検討を深めた。以上により、講義科目、実習科目の配置、事例や議論のための題材等を明確化した。事例検討の流れとしては、①DVD活用、②個別に意見を表示、③グループ討議、④KJ法により内容分析、⑤グループ討議により理論化を図る、という授業の流れを積み重ね、設定を確認した。 研究会を開催し、また、進行状況に沿って、地域包括ケア会議内の権利擁護事案を検討する「事例検討会」においても研究の進展等を紙面にて提示し報告を行った(各6回)。これらの研究内容と取組経過については報告書を作成(300部)し、調査協力者、調査対象者、岡山県内権利擁護実践者へ配付した。また、本年度の研究成果は岡山県内3市(総社、倉敷、岡山)の権利擁護支援センター及び地域包括支援センターで講演を実施、日本高齢者虐待防止学会発表、所属先の研究会(共同研究会)において発表を行なった。また2市(津山、岡山)の社会福祉協議会での講演において公表した。さらに2市(倉敷、高梁)における難病者への権利に関わる事例相談を受け、職員に対して実際的な虐待防止支援検討の際に参考にした。
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Research Products
(2 results)