2011 Fiscal Year Research-status Report
管理職の意識が労働環境に及ぼす影響:介護従事者の離職を防ぐための管理職のあり方:
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23530799
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
横尾 惠美子 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (10369473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重松 義成 西九州大学短期大学部, 幼児保育学科, 准教授 (10390337)
森永 牧子 九州大谷短期大学, 幼児教育学科, 講師 (80413590)
中村 京子 福岡医療福祉大学, 人間社会福祉学部, 准教授 (00597099)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 離職 / 介護従事者 / 管理者 / 介護保険施設 |
Research Abstract |
(1) 介護従事者の「やりがい」のなさを要因を調べる 文献をもとに離職を改善できた事例等を収集した。この際,労働条件の改善に関するものより研修体制や人間関係に着眼した事例を中心に収集した。しかし、それを整理・分析するまでには至っていない。今年度のは分析を継続して行う。(2) 先行研究をもとに施設の管理者が、離職の対応として効果的だと感じていることについてまとめる。施設により、福利厚生に力を入れている施設と、給料や手当等の金銭的な対応をしているという二つの傾向に分かれることが判明した。また、管理職自身のリーダーシップを問題している施設も多くある。(3) 調査票の作成 先行研究により管理職が離職の対応として有効だと感じている事柄をもとに、調査票を作成した。研究の精度を上げるために、研究協力施設に対して、2度の調査を行うこととする。そのために調査票を管理職と介護従事者に対し、各2部作成する。本研究については、研究代表者の所属する倫理審査委員会に倫理審査の申請を行い承認されている。(4) 全国の介護保険施設を対象とし、1000施設を無作為抽出し、研究の調査依頼の文章を送付した。180施設から返信があり。そのうち調査協力施設120施設を獲得することができた。調査協力のあった施設に対して、電話で調査内容の説明のための訪問の必要性について問い合わせを行う。必要な施設には、今後研究分担者を含め施設に直接、研究目的と調査方法について説明に伺う予定である。予備調査を福岡市内の施設で行うことする。その対象施設には依頼をし、すでに了解を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の精度を上げるために、調査票の検討を重ねたり、調査対象者に2度の継続調査を行うこととし、そのための準備に時間を要したが、研究代表者の倫理委員会に倫理審査も承認され、調査協力施設の調査も実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1) 研究協力施設に対して、詳細な研究内容や調査方法等の説明を研究代表者と研究分担者がそれぞれ行う。(2) 予備調査を九州の2施設で行い、その結果を分析し調査表の修正等を加える。(3) 3月までに調査を2回実施する。(4) 先行研究の分析を行う。(5) 研究結果を学会にて発表する。(6) 研究結果をまとめ報告書を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1) 研究協力施設へ説明に伺うための旅費 (2) 予備調査と2回の本調査の調査票の印刷費と郵送代 (3) 回収した調査票の入力のための人件費 (4) 調査結果の分析とそのサポート費 (5) 専攻研究の取り寄せ費用とコピー代、書籍購入費 (6) 学会発表にともなう旅費 (7) 研究報告の製本費
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