2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23530802
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Research Institution | Shukutoku Junior College |
Principal Investigator |
三田寺 裕治 淑徳短期大学, その他部局等, 教授 (50341889)
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Keywords | 医療経営 / 介護経営 / 複合化 / 経営戦略 / 多角化 / 経営効果 |
Research Abstract |
本年度は前年度(平成24年度)に実施した量的調査について、更に踏み込んだ解析を行った。具体的には以下の3点について解析を行った。(1)階層的クラスター分析を行い、病院の類型化を行うとともに、関連施設・サービスの保有率を分析し、病院の類型により多角化のパターンが異なることを明らかにした。(2)ロジスティック回帰分析を行い、医業収支に影響を与える因子について検討した。(3)病院の経営戦略に関するアンケートデータの内部構造を探り出すために、因子分析を行った。また、戦略志向の各因子に関連する因子を抽出するために、単一因子解析を行った。 本年度は上記に加えて、医療法人の多角化経営に関するインターネット調査を実施した。調査はインターネット調査会社のモニターである40歳以上の男女1236名を対象に実施した。医療法人が有料老人ホームや高齢者向け住宅の事業に参入することについて、「賛成」は23.6%、「どちらかというと賛成」は69.1%となっており、両者を合わせると9割を超えていた。賛成する理由としては(複数回答)、「医療の面で安心感があるため」が87.3%と最も多く、次いで「公益性が高いため」29.8%、「職員の資質・能力が高いため」28.7%「経営基盤がしっかりしているため」26.3%となっていた。今後、医療法人に特に力を入れて取り組んでもらいたい事業(複数回答)では、「訪問看護」が54.5%と最も多く、次いで「訪問介護」48.5%、「訪問診療、往診」39.5%、「通所リハビリテーション」29.6%、「サービス付き高齢者向け住宅」28.2%となっていた。 なお、上述の研究成果の一部は「第51回 日本医療・病院管理学会学術総会」において発表した。
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