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2012 Fiscal Year Research-status Report

地域コミュニティにおける共育空間創出のアクションリサーチ

Research Project

Project/Area Number 23530820
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

永田 素彦  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60271706)

Keywordsコミュニティ / 共育 / アクションリサーチ
Research Abstract

コミュニティの活性化には、コミュニティを、異質な人々が出会い、互いに育て育てられる「共育」の場としていくことが必要である。本研究は、滋賀県長浜市の中心市街地をフィールドに、研究者と当事者たちによる共育の場を創出し、歴史文化的資源としての庭を活用したコミュニティ活性化の方策を探るアクションリサーチを展開することを目的としている。本年度の研究実績は、基本的には前年度からの継続であるが、次の通りである。第1に、庭を活かしたコミュニティづくりに関する勉強会を複数回にわたって開催した。前年度と比べて、参加メンバーの幅がさらに広がったことが、本年度の特徴である。第2に、この勉強会による具体的なアウトプットとして、「ながはまのお庭 第二号」と題したリーフレットを作成するとともに、「お庭めぐり」という企画を実施した。前者は、長浜市の中心市街地において実施された庭園の悉皆調査の結果にもとづいて、個人宅や店舗の日本庭園を選定し、その持ち主へのインタビューや、庭園の専門家の意見をふまえて、冊子にまとめたものである。前年度に引き続き、インタビューなど必要な調査、企画、実施、執筆など、すべての工程を研究者と当時者が協同して行った。第3に、これらの過程を通じて、コミュニティ活性化の次なる課題が明らかになった。具体的には、さらに多くの住民を巻き込む活動に展開していくこと、および、他のまちづくり活動との連携を図っていくことである。これらの過程の参与観察記録やインタビュー記録は、アクションリサーチの成果物としてエスノグラフィーにまとめる予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

アクションリサーチの具体的成果として、リーフレット「ながはまのお庭」を作成したり、お庭めぐりを実施するなど、共育の場を作り、それを軌道にのせることは順調にできている。一方、そのアクションリサーチの成果をエスノグラフィーとしてまとめていく作業が立ち遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今後も上述の勉強会をベースにアクションリサーチを展開していく。特に、先進事例の調査を通じて、本事例の位置づけを明らかにするとともに、勉強会でコミュニティ活性化について議論をする際の材料にする。また、最終年度であるため、アクションリサーチの過程を、エスノグラフィーにまとめる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

物品費については、記録メディア、ICレコーダーなど、研究遂行に必要な消耗品を購入する。旅費については、研究フィールドである長浜市を複数回訪問するほか、国内や海外の先進事例を調査するための交通費・滞在費を支出する。また、国内外の学会で情報収集や発表を行うための旅費を支出する。人件費・謝金については、研究資料整理のための謝金を支出する。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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