2013 Fiscal Year Research-status Report
地域コミュニティにおける共育空間創出のアクションリサーチ
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23530820
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 素彦 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60271706)
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Keywords | コミュニティ / 共育 / アクションリサーチ |
Research Abstract |
コミュニティの活性化には、コミュニティを、異質な人々が出会い、互いに育て育てられる「共育」の場としていくことが必要である。本研究は、滋賀県長浜市の中心市街地をフィールドに、研究者と当事者たちによる共育の場を創出し、歴史文化的資源としての庭を活用したコミュニティ活性化の方策を探るアクションリサーチを展開することを目的としている。本年度の研究実績は、基本的には前年度からの継続であるが、次の通りである。第1に、庭を活かしたコミュニティづくりに関する勉強会を複数回にわたって開催した。前年度と比べて、参加メンバーの幅がさらに広がったこと、および、長浜の当事者たち主体による運営へと移行したことが、本年度の特徴である。第2に、この勉強会による具体的なアウトプットとして、「ながはまのお庭 第3号」と題したリーフレットを作成しているところである。これは、長浜市の中心市街地において実施された庭園の悉皆調査の結果にもとづいて、個人宅や店舗の日本庭園を選定し、その持ち主へのインタビューや、庭園の専門家の意見をふまえて、冊子にまとめたものである。前年度までと同じく、インタビューなど必要な調査、企画、実施、執筆など、すべての工程を研究者と当時者が協同して行った。第3に、これらの過程の参与観察記録やインタビュー記録をエスノグラフィーにまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アクションリサーチの具体的成果として、リーフレット「ながはまのお庭」を3年連続で作成しているが、第3号はH25年度中の刊行ができず、現在刊行作業中である。また、当事者にとってのこのプロジェクトの意義をたずねるインタビューも未了である。
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Strategy for Future Research Activity |
リーフレットを刊行するとともに、この研究プロジェクトの評価について、当事者を対象としたインタビュー調査を行う。これまでの参与観察記録やインタビュー結果を総合して、アクションリサーチの過程をエスノグラフィーとしてまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、庭を活かした地域活性化を目的とするアクションリサーチの成果の一つとして、リーフレット第3号を作成し、それに関するインタビュー調査やデータ整理を行う予定だったが、その作成が遅れたため付随的な調査を年度内に行うことができず、未使用額が生じた。 当初の計画に沿った形でアクションリサーチの成果をまとめるための調査旅費および謝金、学会発表のための旅費に充てることにしたい。
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