• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

対人言語コミュニケーション能力養成プログラムの構築、実施、および分析・評価

Research Project

Project/Area Number 23530835
Research InstitutionKyoto Notre Dame University

Principal Investigator

小山 哲春  京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (60367977)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords対人コミュニケーション / 言語コミュニケーション / コミュニケーション能力 / 認知 / コミュニケーション・トレーニング
Research Abstract

研究初年度である平成23年度は、本事業の主要2課題のうち、主に第一課題「対人コミュニケーション場面での効果的な言語メッセージ産出(メッセージ・デザイン)の認知的メカニズム解明」に着手し、具体的には以下を遂行した。 先ず第一に、第一研究課題(三つの個別課題を設定)のうち最初の課題「効果的な言語メッセージ・デザイン」に関する探索的研究」に着手し、様々な対人コミュニケーション場面でどのようなメッセージ・デザインが効果的であるか探索的な調査を開始した。約250名の日本人サンプルからElicitation Task法を用いて言語メッセージのトークンを収集し、現在、KJ法を用いたカテゴリー化作業が進行中である。また、同時に、これらの範疇別メッセージを別グループの被験者に「効果」という観点で評価してもらい、どのようなメッセージデザインの効果が高いと判断されるか経験的な知見を得るための調査票の作成に取りかかった。現在、これらの結果の分析を開始したところであり、平成24年度にかけて言語(英語)コミュニケーション効果研究の成果に鑑みた日本人の効果的な言語コミュニケーション・デザインに関する理論化を行う予定である。 次に、個別に立てたもう一つの課題「対人言語コミュニケーション能力」の概念化と操作化の理論的・実証的検証にも着手した。対人コミュニケーション能力の基盤に認知的複雑性や自分や他人のコミュニケーションスタイル(MDL)に関する理解など深く関わると仮定し、これが日本語話者にも応用可能か検証する作業である。上記と同様250名の日本人サンプルの対人コミュニケーション能力(効果的なメッセージ産出能力)・認知的複雑性・コミュニケーション・スタイルを測定し、現在、三変数間の相関(共分散)分析に取りかかった段階であり、変数ごとに用意されたルーブリック式評定表に従ったコーディング作業を遂行中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初計画に掲げていた海外視察を行うことができず、この点で、基礎研究の基盤とすべき多様な知見の導入をできずにいる。この点をのぞけば、基礎研究の前半部分までは申請時の計画通り順調に達成されている。

Strategy for Future Research Activity

上記で触れた通り、事業二年目となる平成24年度は、研究第一課題:言語コミュニケーション能力に関する基礎研究の終了が達成目標となる。現在進行中である「日本人の効果的な言語コミュニケーション・デザインに関する理論化作業」の年度内終了を目標とし、その実証的サポート基盤の一部となるべく海外(米国)大学に置けるコミュニケーションプログラムの視察を行う予定である。さらに、汎的な対人コミュニケーション能力の要因となる認知要因の特定とそれらの関係の分析をさらに進め、人間(特に日本人)の言語コミュニケーションを構成する認知機構の全容解明を目指すこととなる。 さらに、本事業3年目以降に計画しているトレーニングプログラムの実施に向け、その基盤となる枠組みの作成に着手する予定である。様々な対人コミュニケーション場面における言語コミュニケーション行動(説得(persuasive)、慰め(comforting)、規制(regulative)、議論(argumentation)、交渉(negotiation)、他)について、それぞれの(1)原理の理論的な説明(理解)、(2)自らのコミュニケーション行動の評価(気づき)、および(3)スキル向上のための実践(行動)をセットとした「講義・演習」を構築し、特に(1)の理論的説明には、第一課題の成果や言語コミュニケーション基礎研究の成果を盛り込み、社会科学的に根拠のある原理的説明を導入する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

初年度に引き続き、研究費の使途は主に物品(書籍、およびデータ処理/管理のための機器が中心)、旅費(海外、国内での視察、情報収集及び成果発表を目的とした関連学会への参加)、および新たに人件費(データ処理、およびトレーニングプログラム構築の際の研究助手)となる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 対人コンフリクト管理能力の構成要因ー文化的自己観と認知能力が与える影響の考察ー2011

    • Author(s)
      徳弘沙耶香・小山哲春
    • Organizer
      日本コミュニケーション学会(CAJ)第41回年次大会
    • Place of Presentation
      西南学院大学
    • Year and Date
      2011年6月19日

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi