2011 Fiscal Year Research-status Report
心理統計テスト項目データベースの実践的運用~コミュニティ形成を目指して
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23530857
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山田 剛史 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10334252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 潤一郎 文京学院大学, 人間学部, 教授 (50337622)
杉澤 武俊 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30361603)
寺尾 敦 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (40374714)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 心理統計教育 / テスト項目 / データベース / ユーザビリティ / コミュニティ |
Research Abstract |
本研究の目的は,心理統計テスト項目データベースをより使いやすいものへと向上させながら,このデータベースの活用を軸として「心理統計教育コミュニティ」を形成することである。本研究で検討する内容は以下の3つに整理することが出来る。A. データベースの整備・強化:データベース新版は,項目追加機能・コメント機能を有しており,データベース利用者から問題項目を提供してもらいやすい環境がある。この利点を活かし,項目数を増やす。また,使い勝手に関する情報を収集し,データベースを強化していくこととする。B. 心理統計教育に携わる教員を対象とした調査:大学で心理統計の授業を担当している教員を対象に調査を実施する。具体的な調査内容として,「カリキュラムに関する調査」及び「教員の心理統計教育観」を計画している。C. データベースの学習教材としての活用可能性の検討:学生の自習用教材としてデータベースに搭載されたテスト項目を活用してもらうことや,電子的な教材をデータベース上で公開することで,自習用教材としての価値をより高めることを検討する。 本年度は,上記のAを中心に研究を遂行した。具体的には,データベースに搭載する項目の開発について研究組織メンバーで協議を行い,実際に項目の開発に努めた。当初予定していた,研究協力教員を募集し,項目を収集するということを実現することが十分に実現できなかった。また,データベースのユーザビリティ調査についても計画段階で留まっている。しかし,日本教育心理学会総会(2011年7月)において,自主シンポジウムを実施し,本研究についての情報を周知すると共に,本研究に関心のある研究者・教員とのネットワークを作ることができたので,次年度以降に本年度の成果を活かしていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データベースの本格運用とユーザビリティ調査を実施することが出来なかったため,このように自己評価をした。しかし,運用と調査実施のための準備は進んでいるため,大幅に遅れているわけではない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの進捗の遅れを取り戻しつつ,当初の計画通りに研究を進めていくこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際学会(Western Psychological Association)に出席し,研究成果に関する発表と研究題目に関する情報収集を行うため,次年度に研究費を使用することにした。アメリカ(サンフランシスコ)までの旅費として一人当たり35万円の予算を計画している(35×4=140万円)。残りは,データベースのバックアップサーバーと調査のための予算として計上する。
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Research Products
(10 results)