2013 Fiscal Year Annual Research Report
学校コミュニティでスクールカウンセラー等の心理職を活用するためのシステムの開発
Project/Area Number |
23530860
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
山口 豊一 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (10348154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 治久 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80282937)
本田 真大 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (40579140)
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Keywords | 心理職 / 活用システム / 学校管理職 / 主任層(ミドルリーダー) / 学校コミュニティ |
Research Abstract |
スクールカウンセラー等の心理職を有効に活用するシステムの提示が本研究の目的である。そこで,まず心理職活用に深くかかわる学校の管理職や主任層及び市町村教育委員会の指導主事・相談員・職員を対象として研究を行った。 第一に,心理職活用に関する現状,問題を明らかにするために質的研究法で現状や問題点を検討した。 第二に,質的研究法のデータを基に心理職活用尺度(学校用)及び(相談機関用)を作成した。 第三に,心理職活用を促進したり阻害したりする要因を明らかにするため,学校マネジメント,チーム援助体制,チーム援助行動及び心理職活用の関係を検討した。 その結果,心理職活用の「心理職の評価」がチーム援助行動を促進することが示唆された。また,心理職活用はチーム援助体制及び学校マネジメントより大きな影響を受けていた。つまり,学校マネジメント,チーム援助体制を整えることが心理職活用につながりチーム援助行動を促進することが示唆された。心理職活用尺度(学校用)及び(相談機関用)は,心理職が有効に活用できているかどうかのチェックリストとしての活用が可能である。
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