2012 Fiscal Year Research-status Report
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23530871
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
椎名 乾平 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60187317)
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Keywords | 評定尺度 / 意思決定 |
Research Abstract |
申請した計画では,平成23年度 A)データの蓄積 B)反応Formの設計による反応の違い C)Web版の作成 平成24年度 D)軌跡データ解析法の完成 E)動的評定尺度法の安定性 F)葛藤課題でのカーソルの運動特性 G)実空間動的評定尺度 平成25年度 H)研究の総まとめ まとめその1)動的評定尺度法の総括 まとめその2)心理測定学への提言 まとめその3)意志決定理論への提言,を行うことになっていた.また,平成24年度には二つの新たな課題,すなわちX)評定尺度を用いた相関係数の異常な性質(すなわち「カテゴリー数の異なる尺度同士の相関係数は1にならない」),およびY)(潜在変数に対する)正規分布仮定の根拠の明確化,を付加した. この内 D)F)については完成し,学術誌に掲載された.X)については紀要論文を書き,また幾つかの学会発表を行った.Y)正規分布仮定の検討は,いわば余禄の部分であるが,かなり深い歴史的考察を行い学術誌に掲載決定され完了した.X)Y)は心理測定学への提言として意義あるものと考える.またE,F)については,評定尺度における逆U字型(あるいは逆J字型)の反応パターンの研究として幾つか学会発表を行った.現在最も注力しているのはこの部分である. 研究の進行がやや遅れているのは,B)反応Formの設計による反応の違い,C)Web版の作成,及びG)実空間動的評定尺度である.C)については,2009年頃からカーソル軌跡を取り込む市販のソフトウェアーが次々に発表されて,ソフトウェアーを自作する場合との得失を考慮しなければならなくなったからである.G)については実験を開始したが,測定機器(超音波測定装置)の動作が不安定なため対応策を検討中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請した計画では,平成23年度 A)データの蓄積 B)反応Formの設計による反応の違い C)Web版の作成 平成24年度 D)軌跡データ解析法の完成 E)動的評定尺度法の安定性 F)葛藤課題でのカーソルの運動特性 G)実空間動的評定尺度 平成25年度 H)研究の総まとめ まとめその1)動的評定尺度法の総括,まとめその2)心理測定学への提言,まとめその3)意志決定理論への提言,を行うことになっていた.また,平成24年度には二つの新たな課題,すなわちX)評定尺度を用いた相関係数の異常な性質(すなわち「カテゴリー数の異なる尺度同士の相関係数は1にならない」),およびY)(潜在変数に対する)正規分布仮定の根拠の明確化,を付加した. このうち24年度までに完成させるべき項目はA)データの蓄積 B)反応Formの設計による反応の違い C)Web版の作成 平成24年度 D)軌跡データ解析法の完成 E)動的評定尺度法の安定性 F)葛藤課題でのカーソルの運動特性 G)実空間動的評定尺度,X)評定尺度を用いた相関係数の異常な性質,およびY)(潜在変数に対する)正規分布仮定の根拠の明確化,である.形式的に9項目であるが,A)D)F)Y)は終了し,E)X)は完成間近,という状況である.現在査読ありの論文2本,査読なし論文1本,査読ありのproceedings2本,学会発表9回の実績があり,成果は着実に挙がっていると自己評価する.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は,最終年度であるが,H)研究の総まとめ,すなわち,まとめその1)動的評定尺度法の総括,まとめその2)心理測定学への提言,まとめその3)意志決定理論への提言,を行うことになっている. C)Web版の作成やG)実空間動的評定尺度実験,を行わなくても,動的評定尺度法の総括は可能なので,この部分はほぼ完成と言えよう.心理測定学への提言は,相関係数の異常な性質の研究,正規分布の根拠の研究が,これに相当するが,さらに,カーソル軌跡から統計的に何が言えるのかが問題になろう.最後に,意思決定論への提言であるが,これが残された大きな仕事である.評定反応時間の逆J字型のパターンから心理プロセスについて何が言えるのかが課題となり,とりわけカーソル軌跡から「まよい」「ためらい」がどのように推定できるのかが焦点となろう.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
24年度は人件費をまったく使用していない.理由はC)Web版の作成があまり進行しなかったからである.一方論文投稿料が相当高額になったために,この部分に転用される結果となった.本年度の使用計画は,人件費を除いて当初の計画のとおりとなる予定である.
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Research Products
(7 results)