2012 Fiscal Year Research-status Report
出産を控えた夫婦に対する子育て支援に関する臨床心理学的研究
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23530896
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
内田 利広 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20263999)
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Keywords | 子育て / 夫婦関係 / 愛着スタイル |
Research Abstract |
昨年度から進めてきたアンケートの作成について、最終的に「妊娠期の母親の意識に関する項目」「妊婦自身の心理的安定性(愛着スタイル)に関する項目」「妊娠中の妻への夫のかかわりに関する項目」に加え、夫の発言で嬉しかったこと・嫌だったことを自由記述で記入してもらう欄を追加した。さらに、今後インタビューへの協力の可能性について問う項目も、追加した。 アンケート用紙が確定したので、保健所及び産婦人科におけるアンケート調査の実施に向けて、準備を進めてきた。その結果、福井県内にある市町村よりアンケート調査実施への承諾を頂くことができた。具体的には、健康管理センターにおいて、妊婦手帳交付の際に、アンケート調査への協力をお願いすることになった。約200部配布をお願いし、24年度末現在68通の回答を得ることができた。さらに、産婦人科においても、同じように妊婦へのアンケート調査への協力をお願いし、3つの医院において実施してもらえることになった。産婦人科においても同じように、妊婦健診に訪れた妊婦約200名にアンケートへの協力をお願いした。返信は個人情報保護の観点から、すべて郵送で返信していただくようにお願いし、返信用の切手を貼った封筒を同封した。産婦人科におけるアンケート結果は、24年度末現在で83通返却していただいた。また、その中には、数名のインタビュー調査への協力を申し出ていただいた方もあり、今後は、アンケートの分析を進めると共に、インタビュー調査も実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初から予定していた妊婦へのアンケートについて、協力していただける機関を探すのはなかなか難しかったが、これまでの研究のネットワークを活用し、1つの公的機関と3つの産婦人科に協力していただくことができた。 アンケートの実施においては、できるだけ妊婦の皆さんの負担にならないように、また個人情報の取り扱いには、最善の配慮をするために、郵送により直接返信してもらった。その結果、回収率としては、それほど高くなかった(約38%)が、150名からの貴重なデータを得ることができた。また、そのアンケート結果では、多くの自由記述が書かれており、またインタビューへの協力の申し出もあり、概ね当初に計画した内容で進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査で得られた結果について、これから詳細な分析を行っていく。まずは、各尺度の信頼性や妥当性を確認し、さらに妊婦の母親になる意識について、どのような要因が関係しているかを妊婦自身の心理的安定性や夫の関わり、さらには子どもの数や妊娠週、妊婦の就労形態との関連も含めて検討する予定である。 これらの結果の一部については、今年度開催される国際家族心理学会において発表する予定である。 さらに、インタビューへの協力の承諾を頂けた方には、実際に家庭に赴いて、インタビューを実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
まずは、データの分析が中心であり、データの入力、分析、また自由記述の分類等に関するアルバイトをお願いする予定である。 また、研究の一部を学会発表する予定であり、今回は、一緒に研究を行ってきた研究協力者と共に学会報告をする予定であり、学会への参加費及び論文作成のための費用が必要になる。 さらに、インタビューを実施するに当たり、インタビューの記録媒体やインタビューの補助としての謝金、またその記録の整理及び分析の手伝いとしての謝金等が必要になる。 最終的には、本研究のまとめとしての報告書あるいは学会発表、論文投稿のための費用も必要にあると考えている。
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Research Products
(3 results)