2013 Fiscal Year Annual Research Report
ダウン症候群の動作法による発達支援に関する臨床指導研究
Project/Area Number |
23530907
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
田中 新正 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (00163527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 精治 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (20225395)
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Keywords | ダウン症候群 / 動作法 / 発達支援 |
Research Abstract |
ダウン症候群に対する早期療育や学校現場で現在行われている指導は、「筋緊張の低下」という考え方に基づいている。それに対して従来とは全く異なる「ダウン症候群の遅れの主たる要因は、筋緊張のコントロールのまずさである」という新しい考え方に基づき、脳性まひの動作改善のためにわが国で開発された「動作法」による指導方法の開発と指導効果の測定方法を確立することが目的とされた。 ダウン症候群への動作法による指導方法の開発は、毎週実施された週例会と月1回の月例会、それと研究期間の夏に3泊4日のダウン症トレーニング・キャンプを実施し、乳児期から成人に対する指導方法に関する検討を行った。F-スキャンIIによる測定については、データの取り方に関する基本的方法を検討するため、大学生を対象に動作法実施前後の立位姿勢での足底圧の変化や、反復横跳びにおける測定を行い検討を行った。 最終年度の25年度は、日本リハビリテイション心理学会において、「動作法によるダウン症候群の立位姿勢における足圧の変化」という題目で、片膝立ち姿勢での左右足の踏み締め課題による指導の効果について発表を行った。そして3年間の週例会や月例会、夏期トレーニングキャンプでの動作法による指導方法の検討と測定結果をもとに、ダウン症候群に対する乳児期から成人期までの指導方法を「ダウン症の動作法-指導マニュアル-」という冊子を作成した。そして、作成したマニュアルを始めダウン症の指導に関する文献リストや著者の関連業績などをホームページを開設し公開を行った。作成したマニュアルは、ダウン症児者の保護者を始め、特別支援学校等でダウン症の指導を行っている教員に無料配布し指導法の指導研修を実施した。
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