2011 Fiscal Year Research-status Report
臨床動作法を用いた新しい疼痛マネジメントに関する研究
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23530908
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
服巻 豊 鹿児島大学, 臨床心理学研究科, 准教授 (60372801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 英俊 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00253617)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 疼痛 / 臨床動作法 / 心理学的介入 |
Research Abstract |
平成23年度に実施した研究の成果は,維持透析患者に対して臨床動作法を適用し,研究代表者が継続的な実施例は3名,医療スタッフがトライアルにて実施した7事例に疼痛改善ならびにセルフケアの取り組みの活性化が認め,その効果は統計的に有意であった。 その成果は,『Yutaka H: Dohsa-hou had reduced functional impairment of self care related chronic pain. 12th European Congress of Psychology, 4 -8 July, 2011,Istanbul-Turkey(Poster)』,『桐木平恵子・服巻豊・今門芳人・真茅光男・田代和枝・台場礼子・上釜里美・牧角寛郎,国内学会 「維持透析患者の痛みを緩和する動作法(リラクセーション技法)の試み」第9回維持透析患者の補完・代替医療研究会九州支部会,大分県,2011年8月』として国際学会ならびに国内学会にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の研究においては,維持透析患者が抱える疼痛にしぼり,事例研究を実施した。疼痛ケアの事例は初年度から検討数を増やしていく計画である。がん患者の疼痛への対応としては,まだ手つかずの状態である。取り組みとしてはおおむね順調であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はがん患者の疼痛への薬物療法の使用状況調査などからも疼痛ケアにおけるSelf regulationシステムへと結びつく研究に取り組みたいと考えている。Self regulation理論を援用しての新しい疼痛ケアの理論構築と国際的に通用する理論構築のため,今後は心理学のみならず基礎医学,臨床医学の研究者ともコミュニケーション,ディスカッションをはかり,理論構築をより学際的なものへと発展していきたい。よって今後は,国内,国外の疼痛研究者たちとの交流,共同研究も含めたコミュニケーションを積極的にはかっていきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
よって研究費の使用計画としては,国内,国外のSelf Regulationシステムに関連する心理学者たち,ならびに疼痛の基礎・臨床医学の研究者たちとの交流をするための旅費としての使用を多く持ちたい。研究成果も国際学会への発表を軸に,本研究の成果と理論構築案について広く,ディスカッションの場をもつことに努力していきたい。
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Research Products
(3 results)