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2011 Fiscal Year Research-status Report

障がいのある子どもを持つ家族へのメンタルサポートプログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23530930
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

谷 晋二  立命館大学, 文学部, 教授 (20368426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北村 琴美  大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (80411718)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords国際情報交流 / ワークショップ
Research Abstract

平成23年度では研究実施計画に基づき、近畿地方で2回、福井県及び名古屋市で各1回、沖縄県で2回の、研究会、講演会、説明会を実施した。この研究会、講演会の目的は、平成24年度実施予定の研究の目的や概要、見込まれる成果などについて、発達障がいのある子どもを持つ保護者の支援に当たっている支援者に説明をすることであった。同時に、ワークショップの参加者募集協力のお願いを行った。 予備的研究は、名古屋市で実施した。14名の保護者が2日間のワークショップに参加した。ワークショップの効果を複数の尺度で検討した。効果尺度であるBDI-IIとGHQ-28の値 は、ワークショップ前後で有意に変化したが、プロセス尺度であるAAQ-IIやFHIMFSの値には有意な変化が見られなかった。そのため、ワークショップは効果的であったが、どのようなプロセスで変化が見られたのかは、明らかにならなかった。アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)のワークによるプロセスの変化が明確でなかった。そのため、平成24年度実施予定の研究では、ウェイティングリスト群(WL)あるいはRCTによる研究の実施が必要であることが強く示唆された。 平成23年度の研究の結果は、第37回日本行動療法学会でポスター発表され、立命館人間科学研究に投稿予定である。 平成23年度の研究は次の4点で重要である。1.支援者にACTの概要を伝え、WSの目的や内容について説明し、参加者募集の協力体制を作ることができた。2.予備研究によって、平成24年度実施予定の研究で明らかにするべき点が明確になった。3.予備研究のデータ解析から、データの分析方法を検討することができた。4.平成24年度の研究によって、WSの有効性が明らかになれば、研究会、講演会を実施した地域で、新しい保護者支援の方法としてWSを継続実施する体制作りができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

おおむね研究計画通りに、研究会、講演会を実施することができた。また、予備研究を実施し、研究の課題やデータ分析の課題を明確にすることができた。研究の課題としては、ACTのモデルによる変化とグループでのディスカッションを行ったことによる変化を分ける必要が重要であることが明らかとなった。そのためWL群もしくはRCTによる研究の実施が必要であると考えられる。データの解析では、臨床的重要性という視点からデータを分析する必要性が明らかになった。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は、RCTもしくはWL群を用いたWSを実施する。実施計画ではマルチベースラインデザインでの研究を計画していたが、予備研究から統制群の必要性が強く示唆されたため、研究デザインを変更することとした。実施に際しては、募集パンフレットを作成し、研究会、説明会を実施した地域で参加者を募集する。WSのテキスト教材を作成し、それを用いてWSを実施する。WSには地域の支援者にも参加を要請することで、本研究終了後の継続を依頼する。 WSの効果については、これまで用いていたFHIMFSの代わりに日本での標準化作業が終わったFFMQを用いて検討することにする。したがって、効果尺度としてBDI-II、GHQ-28、プロセス評価尺度としてAAQ-II、FMMQ、JIBT-Rを用いる予定である。 予備研究のデータ分析は、参加者のカバリッジの問題(どのような状態の参加者が参加しているか)や臨床的重要性(clinical significance)を検討する必要があると示唆された。そのため、平成24年度の研究では、これらの問題を検討するために参加者のランダム割り付けを実施する予定である。 また、国際学会(ABAI シアトル、ACBS ワシントン)で開催されるワークショップに参加し、海外の研究者との情報交換を行う。 研究の成果は、WSを実施した地域で研究発表会を実施し(平成25年度)、研究成果を地域の支援者と共有する。また、ACBS world conferenceにて発表し海外の学術雑誌に投稿する(平成25年度)。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成23年度実施したWSの参加者が当初予定していた人数よりも少なかったため、質問紙に残余が出た。また、プロジェクターをレンタルすることができたため購入しなかった。そのため平成23年度の研究費に未使用額が生じたが、平成24年度はプロジェクターを購入し、WSを実施する予定である。 物品費としてWSで使用するプロジェクターや心理テスト不足分を購入する(25万円)。国際学会への参加費用として研究代表者、研究分担者2名分50万円を執行する予定である。データの整理、入力のための人件費として10万円を執行予定であり、WSのパンフレット作成とテキストの作成、印刷費等として45万円を執行する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 障がい・病気を抱える家族への新たなアプローチ‐ACTワークショップ‐2011

    • Author(s)
      菅野 晶子・谷 晋二
    • Organizer
      日本行動療法学会第37回大会
    • Place of Presentation
      飯田橋レインボービル、東京
    • Year and Date
      2011,11,28
  • [Presentation] ACT workshop for parents of children with PDD2011

    • Author(s)
      Shinji Tani, Etsuko Kawai and Kotomi Kitamura
    • Organizer
      ACBS World Conference IX
    • Place of Presentation
      university of Parma, Parma, Italy
    • Year and Date
      2011, 07, 12

URL: 

Published: 2013-07-10  

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