2012 Fiscal Year Research-status Report
新教員養成システムの効果検証研究―弘前大学教育学部を事例として
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23530976
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40400121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊嶋 秋彦 弘前大学, 教育学部, 教授 (60113817)
長崎 秀昭 弘前大学, 教育学部, 教授 (80374809)
平岡 恭一 弘前大学, 教育学部, 教授 (40106836)
吉中 淳 弘前大学, 教育学部, 准教授 (10341629)
吉崎 聡子 弘前大学, 教育学部, 助手 (00361006)
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Keywords | 教員養成 / 効果検証 |
Research Abstract |
2011年度以降入学者の教職意識等の変容を追跡調査するため、アンケートを教育実習関連科目である「教職入門」の前後に実施した。2010年以前入学者については、3年次学生を対象として7月・10月・2月に、また4年次学生を対象として1月に、それぞれアンケート調査を実施した。卒業生に対するインタビュー調査については、対象者と日程調整がつかなかったため、次年度に持ち越すこととした。 1世代前のカリキュラムで育った2007年3月卒業の学生と2008年3月~2012年3月までに卒業した学生とのアンケート結果の比較を通じて、明らかになったことは以下のとおりである。 ①教員養成カリキュラム改革は、4年間の教育・カリキュラムへの満足感の増大を伴いながら、学生たちの自我同一性の達成化や、卒業後に生き方あり方を定め注力する構えの強まりという点でポジティブな変化をもたらすものであること。 ②新カリキュラム生においては、生き方あり方と学問・教養への関心を育むことが自我同一性地位を「非拡散的」なものへと向かわせ、教職志望と教科等の専門的知識重視の構えを強めていくことが「達成的」な地位へと向かわせていく要因となっていること。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述したとおり、アンケート調査については順調におこなわれているが、インタビュー調査については次年度に持ち越しとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、2010年度以前入学者と2011年度以前入学者に対するアンケート調査をおこなっていく。特に今年度は、2011年度以前入学者が附属学校での教育実習を経験する年度のため、その変容について以前の入学者と比較のもとに明らかにしていく。 またアンケート調査項目について、新しい設問を採り入れながら、その改善を図っていくこととする。 さらにインタビュー調査については、今年度実施する予定であった、アンケート調査の各指標において高い値を示す2010年3月卒業の者たちを対象としておこなう準備を進めている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケート調査結果の入力、インタビューデータの文字化、インタビュー協力等に対する謝金と、インタビュー調査および学会報告のための旅費が主たる使用目的である。
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Research Products
(2 results)