2013 Fiscal Year Annual Research Report
小学校「理科」支援のための、地域ネットワークを活用した総合的な支援体制の構築
Project/Area Number |
23530981
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
渡辺 博志 福島大学, 総合教育研究センター, 特任教授 (80455906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 努 福島大学, 総合教育研究センター, 准教授 (50431648)
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Keywords | 小学校理科 / 理科教育プログラム |
Research Abstract |
H25年度は,前年度までの調査・研究の成果に基づき,小学校における理科教材・教育プログラムの開発と研究授業等の実践を行った。前年度までの課題である福島県における原発事故後の放射線教育が大きな部分を占めてはいるが,小学校の理科の3年生から6年生における実験・観察教材活用方法と現場教員への提供,指導助言の方法など協力校などにおいて総合的に本研究を進めることができた。 実験教材等の情報収集については,継続して全国のいくつかの地域からの情報収集を実施したが,特に横浜市某区の小教研理科部会における研修会にも参加し,福島県とは異なる教科書の下での教材開発や物品等の入手,授業での活用方法等について情報を収集した。小学校教員への研究成果の提供については,近隣の小学校の協力を得て,分担研究者がゲストティーチャートして授業への参加協力を実施し,また授業の準備段階での事前打ち合わせ等において様々なレクチャーを行った他,校内研修にも参加した。 また協力教員の授業実践については,H25年度にミニ研究授業を行った教員が,指導助言者として今年度新たな学年担当者にアドバイスを行い,教材の活用方法などを伝授するなど,我々研究者が校内研修の媒介者として機能した。 よって本研究者による小学校理科の実態調査・特徴的な教材・教育プログラムの調査を経て実践のための協力校の開発,大学教員の協力体制を築くとともに,複数年にわたって同じ授業を実践し,「理科が苦手な教員」に対する支援体制(授業の実践者から指導助言者へ,といった役割の循環)の構築に至る過程を根気強くサポートすることで教師自身が理科授業への自信を深められる流れを一部構築できた。
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Research Products
(4 results)