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2012 Fiscal Year Research-status Report

「学級力」を基盤とした学力向上モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 23530982
Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

木村 競  茨城大学, 教育学部, 教授 (70241734)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生越 達  茨城大学, 教育学部, 教授 (80241735)
新井 英靖  茨城大学, 教育学部, 准教授 (30332547)
河田 史宝  金沢大学, 学校教育系, 教授 (10451668)
Keywords学級 / 対話 / 哲学 / 保健
Research Abstract

本研究は「学級力」を基盤として,クラス全体の心理・社会的能力と市民性を高める教育プログラムを開発することで,学級全体の学力を向上させることができる実践モデルを構築することを目的とした。研究2年目の2012年度は、健康教育および市民性の向上に関する教育実践事例を通して、学力形成の基盤となる学校や授業のあり方について検討した。
具体的には、健康教育を中心に取り組んできた学校の事例では次のようなことが明らかになった。すなわち、安心や安全をキーワードにして学習環境を整えることや、子どもの内面を育てる言語環境を大切にして学校運営や授業を展開すると、学校全体が,年々落ち着いてくるといった結果が得られた。また、こうした学校では、全校集会で何かしたり,学校行事で何かしたり,子どもたちがどの子も一生懸命頑張っている様子がうかがわれ、全体的に学力にも良い影響を与えているということが確認された。
また、市民性を高めるために近年、広がりを見せている哲学教育について研究を深めた。そこでは、答えが一つに決まらない問題で、さらに子ども自身や我々が日頃考える余裕のない問題を教室の中において、子ども同士で探究することの重要性が指摘された。これは、「哲学対話教育」と呼ばれるものであるが、一般的な問題を文脈に則して考える、あるいはそこから脱文脈化して文脈の中にある問題を一般化して考えるということは、思考力や相手の言っていることを理解して考えるというケアリングの効果があるということが指摘された。
次年度はこうした実践例をもとに、以上のような集団の力を活かした教育実践がどのように学力と結びついているのかについて研究を深めたいと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究会を2回行い、研究成果をまとめた。次年度に続く課題についても、整理できている。

Strategy for Future Research Activity

25年度は研究成果をまとめ、哲学的対話教育プログラムの作成に着手する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究調査のための旅費および研究会開催等にかかる謝金などを計上する。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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