2013 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭志望学生の「省察力」育成を目指した学内実習の授業モデル開発
Project/Area Number |
23531003
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
後藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20186894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 ふくみ 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30336193)
松田 芳子 熊本大学, 教育学部, 教授 (70209576)
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Keywords | 養護教諭養成 / 省察力 / 養護実践力 / リフレクション / 疑似体験 / 学内実習 / 授業モデル / シンガポール |
Research Abstract |
<25年度の研究成果> 24年度末に、実践力や省察力の育成に主眼を置いた複数のプログラムを有しているシンガポールNIEを訪問し、教育実習等におけるリフレクションサイクルの資料入手を行ったことから、より詳細な内容理解を目的として、25年9月に再度の訪問を行って教師教育に関する説明を受けた。また、研究代表者が日本アクションラーニング協会の講習を受けてコーチ資格を取得し、5~6名の学生グループに対するアクションラーニングを実施して、学生たちの省察の思考過程に関する検討を行った。 <期間全体を通じて実施した研究の成果> 本研究の目的は、養護教諭を目指す学生たちが卒後に教育現場で発揮することのできる「確実な実践力」の育成を目的として、学内で行う実習科目(学内実習)を設定し、疑似体験等を通して「省察力」を身に付けていくことのできる授業モデルを開発するものであった。 よって、平成23年度には、学内実習(養護活動実習など)の授業記録の収集と教師教育に関する論文等入手に努めることで、研究推進における基礎的資料を確保することができた。平成24年度は、慶應義塾大学を訪問してケースメソッド教育について学び、日本アクションラーニング協会の基礎講習に参加するなどして、多角的な視点からリフレクション教育に有効と思われる方法を検討することができた。平成25年度は、シンガポールNIEで使用しているリフレクションサイクルに基づくシート等の入手によって、我々が行ってきた学内実習(例えば、養護活動実習)の再整理を行うことができ、今後の養護教諭養成において用いるべき「省察力」育成を目指した授業モデル案をまとめることができた。
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