2011 Fiscal Year Research-status Report
イギリスの学外試験委員制度に関する歴史的研究―高等教育の質保証に着目して―
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23531009
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
安原 義仁 放送大学, 広島学習センター, 特任教授 (00093823)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 連合王国 |
Research Abstract |
イギリスの学外試験委員制度の歴史に関する資史料の調査に基づいて文献リストを作成し、そのうちのかなりのものを収集した。史資料の調査・収集ならびに情報・知見の交流をはかるため、弘前大学に田中正弘氏を訪ね、また、香港に滞在中のR.ロウ教授(前ロンドン大学大学院)を訪問した。さらに、研究補助者である土井貴子氏(比治山女子短期大学)と中村勝美氏(広島女学院大学)にイギリス出張を依頼し、オックスフォード大学、ダラム大学、バーミンガム大学、キール大学において資料の調査・収集にあたってもらった。 こうして収集した史資料のうち、基本的なもの、主要なものである以下の文献等について、分析をすすめ、研究の枠組みの構築と課題の焦点化をはかった。・H.Silver, 'External Examining in Higher Education:A Secret History' in Aldrich,R.(ed.), In History and in Education: Essays presented to Peter Gordon, London,1996.・Rothblatt, S., 'Historical and Comparative Remarks on the "FederalPrinciple"in Higher Education', Rothblatt, S., The Modern University and its Discontents: The Fate of Newman's legacies in Britain and America, Cambridge, 1997. また、課題を高等教育の質保証という枠組みに位置づけるため、現代イギリスと日本における高等教育改革(とくに学士課程改革)の現状についても情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題に関する基本・主要文献について相当程度入手し、そのいくつかについて一定の分析をおこなった。最新の研究動向について情報・知見の交流をはかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究の延長線上に、さらに史資料の収集・分析にあたるとともに、国内外の研究者との交流をはかる。そうして得た知見を基に構築した研究の枠組みに沿って研究を推進し、明らかになった成果については学会等で報告する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
7月にイギリス訪問調査を予定しているが、また、当該年度以内にオックスフォード大学のM.カートイス博士の招聘を計画しており、そのための旅費を計上する。収集した資料の整理も引き続き実施するため謝金も計上している。
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