2012 Fiscal Year Research-status Report
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23531010
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
坂越 正樹 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80144781)
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Keywords | 教育学 / 教員養成 / ドイツ |
Research Abstract |
前年度より継続している国内大学教育学系学部の調査により、教員養成を主目的とする学部カリキュラムがより実践的課題に対応して編成されていること、非教員養成系教育学部の場合は大きな変化がなく伝統的な教育学の学問ディシプリンによる編成が続いていることを確認した。 またドイツの大学、特にオルデンブルク大学及びライプツィヒ大学を事例とした調査では、ボロニアプロセスに基づく制度的変化、例えば教育学系学部の修了が国家試験のみならず学士学位の取得に連結することが大きな変化として捉えられた。その影響は、欧州大学システムにチューニングされるという効果とともに、授業履修の集密化、多忙化、「学校化」としての作用もあることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内の主要な教育学系学部カリキュラムの調査収集を行い、その特質を分析できた。またドイツ・ライプツィヒ大学を訪問調査し、シュツル副学長、ホーフゼス教育学部長にインタビュー調査を行うとともに、関連資料を入手できた。またそれらの成果をディルタイ協会研究大会や茨城大学招待講演において報告、発表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施期間の最後の年度であり、研究成果の最終的とりまとめと公表を中心として作業を進める。またあわせて、国内大学教育学部における教育学教育に関する調査を継続して、最新の資料を補完するとともに、教育学部長経験者を含む教育学担当教員、研究者に研究成果のレビューを受ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
図書等資料文献の補完購入及びデータ整理等のための消耗品(物品費) 調査旅費(旅費) データの整理(謝金)
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