2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23531024
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
木村 充子 桜美林大学, 芸術・文化学系, 講師 (60550879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今川 恭子 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (80389882)
国府 華子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70282811)
古山 典子 就実大学, 教育学部, 准教授 (10454852)
石川 眞佐江 静岡大学, 教育学部, 講師 (80436691)
斉木 美紀子 田園調布学園大学, 子ども未来学部, 講師 (40586418)
山原 麻紀子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 講師 (10529952)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 音楽教育 / 創造性 / 音楽づくり |
Research Abstract |
乳幼児、児童、保育者・教員養成課程の学生の音・音楽を介した表現を観察すること(フィールドワーク)を通して、創造性について問い直すことから始め、「創造性を育む音楽づくりの教育プログラムを開発すること」が本研究の目的である。 フィールドワークの研究実績は以下の通りである。横浜市の保育園でのオペレッタの実践を継続的に観察し、そこでの子どもたちの活動における創造性、および、その活動を支える保育者の創造性について検討を行っている。東京都の幼稚園では、「聴く」「声」「糸とかかわる」「日本の伝統音楽と出会う」というキーワードによりワークショップを継続的に行い、そこでの子どもの表現を創造的な営みとして検討することを行っている。大学の保育者・教員養成課程での音楽づくりの授業実践において、その活動がどのように創造的であり、創造的であることとそこにかかる「制約」の関係がどのようなものであるかについて検討を行っている。それらの研究成果を学会等(日本保育学会、日本音楽教育学会)で発表した。 また、音楽づくりにおける創造性についての教育現場での意識調査を目的とし、岡山、愛知において、現職の小学校教諭(音楽)を対象とした質問紙調査を行った。この結果を学会(日本音楽教育学会)において発表した。 フィールドワークおよび質問紙調査と並行し、音楽教育における音楽づくりの理念、目的、内容、方法などを国内外の文献資料や教科書などから調査する基礎的研究も各々の分担に沿って行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の研究計画に照らし、おおむね計画通りに進行しているといえる。基礎的研究、フィールドワークおよび質問紙調査を予定通り行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度の研究計画に照らし、おおむね計画通りに進行しているといえるが、これらの研究成果を教育プログラムの開発に集約するためには、まだデータが不足していることは否めない。平成24年度は、平成23年度の研究成果によって明らかになった点を踏まえ、さらにフィールドワークを重ね、また、必要に応じてインタビューや質問紙調査の実施も視野に入れ、最終年度(平成25年度)に教育プログラムを完成させることを目指したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度は、研究代表者、研究分担者が、各々のフィールドにおいてフィールドワークおよび質問紙調査を行い、その研究成果をそれぞれ発表することを行った。平成24年度は、各々の研究成果を持ち寄り、相互に検討し合うための研究会をもち、そこでの研究成果の集約を主眼としたい。よって、研究会のための経費(旅費、宿泊費)の使用を予定している。また、平成23年度に引き続き、基礎的研究、フィールドワーク、インタビュー、質問紙調査に付随する物品費、旅費、人件費・謝金などの使用も予定している。
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Research Products
(5 results)