2012 Fiscal Year Research-status Report
論拠と実践的有効性の明確な学校組織マネジメント教育プログラムの開発
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23531065
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
佐古 秀一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30153969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久我 直人 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20452659)
前田 洋一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20580765)
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Keywords | 学校組織マネジメント / 学校経営 / 学校組織開発 / 管理職研修 |
Research Abstract |
○ 学校組織開発理論の実践展開事例に関する知見の整理と教材化:平成24年度については,学校組織開発理論にもとづく学校組織マネジメントの実践研究を展開し,その成果を論文として報告した。また,平成23年度の知見をふまえて,一連のマネジメントプロセスの理解と実践化に資するよう,学校組織開発理論の実践研究事例の教材化を試み,理論的な背景が明確でかつ一定の有効性と実行可能性をもつ学校組織マネジメントのテキストを構成した。 ○ テキスト等の試作と試行研究:上で構成した試作テキストを,主として教頭職を対象とした学校組織マネジメント教育に試行した(53名)。実際の教育プログラムは,内容構成として以下の7事項を設定した。①学校組織の特性と学校組織マネジメントの必要性,②協働性と学校の教育効果の理解,③学校組織マネジメントの2つの要件(教職員の実践的自律性と学校教育の組織性),④教育活動の良循環サイクル,⑤学校における協働のモデル,⑥学校ビジョンの構成要素と構造,⑦学校ビジョンの作成手順である。7事項の事後における理解度評価は,どの事項も,平均評定値で3.2(評定尺度の最高点が4)以上であった。また学校経営実践に対する有効度の評定平均値は,同じく3.6以上であった。これらのことから,昨年度来試作と試行を行ってきた学校組織マネジメントの教育プログラムについては,概ねその有効性が示されたと考えられる。この成果についても論文として公表した。ただし,実際の実務への反映等については,なお検討を要する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
○ 論拠と実践的有効性の明確な学校組織マネジメントの教育プログラムの開発:これについては,学校組織開発理論にもとづく実践研究の知見の整理をすすめ,それをふまえて一連の学校組織マネジメント(一連のPDCAサイクルの全体的プロセスにわたり一貫した理論的背景に基づく学校組織マネジメント)に関する教育プログラムを開発することをねらいとしているが,実践事例の知見の整理とその教材化については,ほぼ順調に進行している。 ○ 教育プログラムの試行と評価:平成23年度,24年度と,それぞれ教頭職を対象として試作教材を用いた教育プログラムを試行することができた。24年度は,受講生からの評価結果からは,実践に対する有効度の評価が高く,概ね,教材とそれを用いた教育プログラムの効果がある程度示唆された。ただし学校管理職としての実務場面での活用等のより実践的かつ長期にわたる教育効果については検証がなされておらず,今後の課題と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
○ 教材開発:学校組織開発理論にもとづく学校組織マネジメントの教材開発(主としてテキストとワークシート)について,これまで2ヶ年間にわたって試作と試行を行ってきたが,上記したような成果と共に課題も見出された。 ○ 学校組織マネジメント実践内容の重点化:一連のマネジメント過程の理解を重視しようとするとどうしても内容が多岐にわたる。受講生の反応は概ね肯定的であるが,学校組織マネジメントの実践という観点からは,内容の重点化を図ることが有効であると考えられる。平成25年度は,平成24年度試作版をもとに,①学校ビジョンの形成と共有,②実践の協働的改善の実現,の2つのポイントを重点化した教材(テキスト,ワークシート)を試作する。 ○ 学校組織開発の実践研究の推進:教材のベースとなる学校組織開発の実践研究も推進を行い,とくに上記2点の事項について実践展開を行い,知見の整理を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(9 results)