• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

外国人青少年の学び直しの場におけるeラーニングシステムの構築による教育方法の研究

Research Project

Project/Area Number 23531074
Research InstitutionUniversity of Shizuoka

Principal Investigator

澤田 敬人  静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (20254261)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 津村 公博  浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 教授 (30310551)
松尾 知明  国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (80320993)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsニューカマー / 学び直し / 地域ニーズ / エンプロイアビリティ / 教育工学 / eポートフォリア / 自律的学習 / 国際教育協力
Research Abstract

本研究では、我が国に在留する外国人青少年を対象とし、多様で豊かなメディアに囲まれた学習環境の中で、地域社会や労働市場から求められる人材養成を目指した教育方法のあり方を探究する。外国人青少年による自律的な学習を促進するための学習管理システム、また、多様な学力レベル・学習ニーズ・学習目標にも個別に対応することのできるeポートフォリオ、さらに多様なマルチメディアの環境を外国人集住地区における学び直しの場に構築する。その際、南米日系人を中心にした外国人青少年の生涯学習社会ならびに労働市場への十全な参加を促す教育方法について、学問的・実践的な観点から知見を得る。南米日系青少年の学校経験は、受入国と送出国との移動により極めて多様であり、どちらの教育制度においても不十分である。そのため南米日系青少年は同世代の日本人青年と同様の経済社会への参入が望めず、主体的に社会参加をすることができずにいる。現在の学び直し教室には、画一的な教育システムに馴染めず、早期に教育の場から離脱する者が多いが、これは日本語運用能力に加え、社会人としての雇用能力が欠如していることとつながり、その問題解決として、豊かなメディア環境に身を置いて個別の学習目標にも対応し得るeラーニングの活用によって、雇用に必要な能力を活性化させる。また、本研究では多文化共生の施策に関わる者や地域の日本語教員グループから的確な情報提供を得ながら、地域ニーズを反映した教育コンテンツの開発を目指す。そして、ブラジルと日本における映像の上映に関する諸活動において南米日系青少年の自己を表現する主体を形成するための本格的上映企画を催し、多様なメディアに囲まれた学習のあり方を日本とブラジル教育界の間で模索する。さらに、自律的な学習を支援するためのeポートフォリオにおいて自らの学習歴を認識し、自らの学習をコントロールすることのできる学習環境を整える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題にとって情報技術のテクニカルな部分でクロスディバイス社およびシープラーニング社との会合を何度も行い、eラーニングの仕様を整えつつある。また、教育コンテンツは、地域ニーズを反映した形で日本語教育のほか職場で求められるスキルを中心に、作成をすすめている。また、多様なメディアに囲まれた南米日系青少年の自己表現については、その重要性を本研究課題遂行中に気付き、日本とブラジルにおいて、ブラジル青年たちの自己表現の場として映画の上映企画を行い、大きな成果を挙げた。しかも、このブラジルにおける上映企画は、本研究課題の成果をブラジル教育界と共有するためにブラジルでシンポジウムを開催するとのあらかじめの計画と同じものである。そこで、本研究課題は目下のところ、おおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

地域ニーズを踏まえた日本語教育とビジネススキルに主眼を置いて教育コンテンツを充実させ、テキスト(印刷物及びデジタルコンテンツ)、映像(自己表現のために発信することをねらいとする)、テスト(学力の面での効果を知る)の要素から構成されることに留意しつつ、eポートフォリオの設計・制作をさらに進める。とくに自己表現の方法としての映像は、地域ニーズを掘り起こしに南米日系青少年が地域へと出向く際に利用するなど、メディアを使って作品化させることができるため、重宝するものであり、本研究課題ではその効果を測り、学習者にとっての意味を探る。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

教育者用と学習者用のeポートフォリオの完成を期し、このための費用として研究費を充てる。また、映像による自己表現力が新たなテーマのように見えながらも、予め予定していた海外渡航費によって、本研究課題における映像部門を含めた形での日本・ブラジル間の国際教育協力が可能になっている。この研究費の使用方法を踏襲し、積極的に南米青少年の送出国の教育界と交流したいので、映像の自己表現部門を中心にした本件にも研究費を使う。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] ニューカマーとメディア2012

    • Author(s)
      澤田敬人・津村公博
    • Journal Title

      移住システム研究レター

      Volume: 第5号 Pages: 2-4

  • [Presentation] デカセギの子どもに生まれて(『孤独なツバメたち』上映会を含む)2011

    • Author(s)
      津村公博・澤田敬人
    • Organizer
      ブラジル・リオデジャネイロ州立大学日本学講演会(招待講演)
    • Place of Presentation
      ブラジル・リオデジャネイロ州立大学
    • Year and Date
      2011年8月29日

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi