2012 Fiscal Year Research-status Report
保育士のワーク・ライフ・バランスの実態と就労継続の諸条件の実証的研究
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23531101
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Research Institution | Ryukoku University Faculty of Junior College |
Principal Investigator |
中根 真 龍谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00309642)
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / ジェンダー |
Research Abstract |
平成23年度研究実施状況報告書に記載していたとおり、平成24年度は所属学科の完成年度にあたっていることに加え、学部長補佐、学部教務主任として学内外の諸会議への出席要請が多く、研究実施計画において当初予定していた福井県および富山県における調査の準備や各種調整を計画どおり行うことができず、実質的に計画変更を余儀なくされた。変更内容の具体的内容は、第1に所属研究機関の図書館等が所蔵する政府統計資料に依拠した文献調査を進め、論文にまとめたこと(後述、研究実績一覧の2)、第2に平成23年度に実施したパイロット・スタディ(保育所保育士へのインタビュー調査)の成果を交えた研究報告を行い(後述、研究実績一覧の1)、テキストを分担執筆したこと(後述、研究実績一覧の3)、第3に京都市、大阪府など所属研究機関近郊でのインタビュー調査を継続するための保育所・児童養護施設の具体的な候補先を拡大したことである。以上、調査地域や調査対象規模の縮小、調査方法の変更を伴うかたちではあるが、相応の成果をあげることができたと考えている。なお、平成24年度中の研究実績の詳細は以下のとおりである。 1.中根真「社会福祉労働者・従事者研究における新たな研究アプローチの模索と課題」関西社会福祉学会 第25回若手研究者・院生情報交換会(2012年7月8日、於:龍谷大学深草学舎) 2.中根真(2012)「保育者のワーク・ライフ・バランス(Work-Life Balance)研究序説」『龍谷大學論集』480, 46-66. 3.中根真(印刷中)「保育者のワーク・ライフ・バランス(Work-Life Balance)を考える」児玉衣子・中根真・森久佳編著『こどもと関わる』ブイツーソリューション,167-181.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年度は所属学科の完成年度にあたっていたことに加え、学部長補佐、学部教務主任として学内外の諸会議への出席要請が多く、研究実施計画において当初予定していた福井県および富山県における調査の準備や各種調整を計画どおり行うことができず、実質的に計画変更を余儀なくされた。なお、具体的な変更内容は【研究実績の概要】に記したとおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
第1に、平成25年度は所属研究機関において1年間サバティカルの機会を得たため、前年度の研究の遅れを極力回復できる研究時間の確保が可能になった。第2に、とはいえ、いったん調査地域や調査対象規模の縮小、調査方法を変更したため、残りの研究期間、調査協力者との調整等を考慮し、今年度は変更内容に即して所属研究機関近郊でのインタビュー調査を着実に実施する。第3に、平成23年度研究実施状況報告書にも記載していた「保育士(保母)のワーク・ライフ・バランス問題に関する歴史的な実態把握」を行うため、史資料を収集、分析し、論文等にまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費として文具・インクカートリッジ等の消耗品、歴史的な資料としての図書・雑誌等、文献複写費等の支出を計画している。 旅費としては、京都市、大阪府下、奈良県を中心に、福井県、東京都(国立国会図書館等)への出張旅費の支出を計画している。 人件費・謝金としてはインタビュー調査への情報提供料の支出を計画している。 その他としてはテープ起こしの業務委託料の支出を計画している。
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