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2011 Fiscal Year Research-status Report

授業記録の読解方略に基づく家庭科における授業記録の方法の開発

Research Project

Project/Area Number 23531148
Research InstitutionHokkaido University of Education

Principal Investigator

佐々木 貴子  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60322864)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords授業研究
Research Abstract

本研究は、家庭科における授業記録を基にその読解過程や方略(読み・理解のための活動・思考、知識等)について調査・分析し、授業記録を基に授業分析をする方法を検討・開発し、さらにその活用方法を検討することを目的としている。 本年度は、家庭科でこれまで実践されてきた授業記録を文献・資料を基に調査するとともに、質問紙による授業記録の読解方略(活動・思考、知識等)に関する調査を実施した。さらに、次年度以降に予定されていた観察等による授業記録の読解方略(活動・思考、知識等)に関する調査として、(1)~(3)を前倒しで実施した。(1)は北海道家庭科教育協会研究大会で公開された高等学校家庭科の実験をとりいれた授業、(2)附属札幌中学校の家庭科でグループ討議をとりいれた授業、(3)札幌市立上野幌小学校の実習をとりいれた授業であり、これらの授業をICレコーダーやビデオカメラ等で記録し、そこから得られたデータを文字化した。 家庭科はこれまで授業実践を記録し、文字化する作業も行われてきた。しかし、実践報告にとどまっており、三橋らの「算数科における授業記録の読解方法に関する研究」等の研究は見られなかった。また、質問紙による調査は、現在、分析中である。 一方、観察等におる授業記録の読解方略に関する調査では、(1)の北海道家庭科教育協会研究大会で実践された授業において、研究討議では高い評価が得られたものの、文字化された授業記録を基に振り返りを実施したところ、授業の欠点や改善点が多く見つかり、文字化された授業記録を読み返すことの重要性を現場の教員が理解することができた。このことは、授業記録の意義と役割を明らかにする研究へとつながるものであった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

科学研究費の助成により、授業を記録するために必要なICレコーダーやビデオの機器を整備することができたこと。 また、小・中・高等学校の家庭科教員は現在、学校に一人しかいない場合が多く、教科(家庭科)の指導力を向上させるための機会が少ない。そのため、本研究に関心を持ち、一緒に研究に取り組みたいと意欲を持ち、積極的に関わってくれることも成果を上げる大きな要因となっている。

Strategy for Future Research Activity

小・中・高等学校の教育現場に出向き、授業をビデオ等に記録させてもらう機会に恵まれたため、今後も記録を続けたいと考えている。なお、家庭科は実習場面も多いことから、実習場面の記録も工夫していきたい。 また、名古屋大学において開発された授業研究と授業分析の方法を取り入れたワークショップに参加し、その知識構造と体系を学びたいと考えている。そして、家庭科における授業記録の意義と役割の解明につなげていきたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

ビデオに録画した授業や研修会場面でのやりとり等を文字に起こしてもらう作業に謝金を支払う予定である。また、研究会や研修会へ参加するための旅費を考えている。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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