2014 Fiscal Year Annual Research Report
国語科学習指導の基本的な知識・技術の具体化・体系化研究
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23531169
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
常木 正則 新潟大学, 人文社会・教育科学系, フェロー (90125724)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 国語科学習指導知識・技術 / 国語科学習指導知識・技術の具体化・体系化 / 国語科学習指導知識・技術の養成・研修 / 国語科学習指導識・技術の伝達・習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度(平成26年度)に実施した研究の成果 国語科学習指導の基本的な知識・技術は数点しか明らかにし得なかった。しかし、すでに明らかにしている知識・技術が授業の実際で適用されていない原因を明らかにした。また、基本的な知識・技術を認識・習得する方法として、学習指導案のあり方、学習指導研究のあり方、授業公開のあり方、授業観察の仕方・記録のとり方、公開授業後の協議会のあり方についての知見をまとめることができた。 研究期間全体(平成23年度~平成26年度)を通じて実施した研究の成果 小中学校の国語科授業の観察、インタビュー調査、各種国語科学習指導実践資料及び関連文献の精査により国語科学習指導の基本的な知識・技術の収集及びその分類、体系化研究を行った。国語科授業の観察からはそれまでに集積していた知識・技術以外の新たな知識・技術をほとんど見出すことはできなかった。国語科授業の観察から分かったことは、それまでに集積していた知識・技術がほとんど適用されていないということであった。基本的な知識・技術が適用されていないと学習に弛緩が生じること、一方わずか2例ではあるが基本的な知識・技術が適用されている授業は締まっていること、が明瞭に観察された。このことからも、学習指導の基本的な知識・技術の有用性・有効性を確認することができた。インタビュー調査、各種国語科学習指導実践資料及び関連文献の精査からは、何点かの知識・技術を得ることができた。文献の研究では、国語科学習指導の基本的な知識・技術の具体化とその体系化の研究が管見では十分行われていないとの認識を持った。 以上の研究結果から、国語科学習指導の基本的な知識・技術の具体化・体系化研究の意義・価値を改めて確認することができた。
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Research Products
(1 results)