2013 Fiscal Year Annual Research Report
国際標準を反映した教員用読書力評価パッケージの開発
Project/Area Number |
23531171
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
足立 幸子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30302285)
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Keywords | 読書力 / 評価 / リテラチャー・サークル / パートナー読書 / アニマシオン / 国際情報交流 / 交流型読み聞かせ / 学校図書館 |
Research Abstract |
本研究では、諸外国で通用している読書力評価を参考にし、日本において教師が使用する読書力評価パッケージを開発するために、次の2点を研究した。 1.読書のミクロ・レベル・テストの開発・・・・・・小中学生向きの図書に関して10問の設問を作成した。10問で読書の様々な側面について評価ができることが明らかになった。一方で、口述の交流を生かした読書指導法「リテラチャー・サークル」後に、4問のミクロ・レベル・テストを導入し、教師が評価を行うことが可能であることも確認した。 2.交流を生かした4つの読書指導法における質的分析手法での評価法の開発・・・・・・4つのうち、「読書へのアニマシオン」については、小学校で実践を行い、児童・生徒の現れを教師役(アニマドール)がどのように評価しているかについて検討した。「リテラチャー・サークル」については、中学校で実践を行い、ワークシート・会話等を参照すること、ミクロ・レベル・テストを組み合わせて用いることで、より教師にとって使用しやすい評価を行えることを確認した。「交流型読み聞かせ」については、教師と子ども、子ども同士の会話で交流を行うのであるが、交流を導く教師の発言によって、指導と評価を行うことができそうである。「パートナー読書」については、3種類のワークシート(役割読みシート、自由トークシート、本別設問シート)を開発し、中学校で実践を行った。これによって、書き言葉での交流、話し言葉による交流の両方について、評価が行えることを明らかにした。 本研究の成果は、これらの評価法を用いた読書力評価パッケージが可能性を明らかにしたことである。パッケージ化には、テスト作成、質的分析に必要なワークシートや評価基準の設定などの量的充実が必要である。さらに、教師だけでなく児童・生徒自身も評価を行っていくような工夫が今後の課題である。
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[Presentation] Translating Japanese picture books: Implied, stated, and extended stories.2014
Author(s)
Yokota, J., Ganzenmüller, F., Adachi, S., & Teale, W. H.
Organizer
Bologna Children's Book Fair
Place of Presentation
Bologna Fair Centre, Bologna, Italy
Year and Date
20140324-20140327
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