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2012 Fiscal Year Research-status Report

感性の涵養とコミュニケーション能力育成のための俳句指導法の開発

Research Project

Project/Area Number 23531208
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

中西 淳  愛媛大学, 教育学部, 教授 (10263881)

Keywords俳句 / haiku / 国際交流 / 創作
Research Abstract

我が国と学習者と北米の学習者との俳句・ハイクによる効果的な交流を行うためには、北米においてハイクがどのように受け止められ、どのように親しまれているのかを捉えていく必要がある。それと同時に、我が国の俳句教育がどのように行われているのか、それに関する情報も発信していく必要がある。本年度は、北米における二つのハイクカンファレンスに参加することによって、それらについての情報の収集と発信を主に行った。
前者に関しては、北米におけるハイクの概念やハイクの楽しみ方について、文献では捉えきることのできない情報を得ることができた。ハイクのみならず、タンカ、レンク、ハイブン、ハイガなど、我が国の伝統的言語文化に幅広く親しんでいること、ハイクと音楽や舞踏とを結びつけながら自己表現を行っていること、さらに、地域に即した歳時記の編集がなされていることなどが確認できた。後者に関しては、我が国の高校生に対する俳句教育の一環として、「松山俳句甲子園―全国高等学校俳句選手権大会―」の試みが成果をあげていることを報告した。北米においても若者のハイクに対する関心を高めていくことは重要な課題となっており、参加者にはその報告は興味をもって受け止められた。それとともに我が国の俳句教育に関する情報はほとんど発信されていないことも明らかになった。
その他、全国大学国語教育学会(筑波大会)にて、「ハイク創作に関する一考察―T.A.Carter著『Lighting the Global Lantern』を手がかりとして―」と題し、前年度の研究成果の一部を発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ハイクカンファレンスに参加しさらにそこで発表することによって、文献のみでは得られない北米におけるハイク享受のあり方が捉えられたから。さらに、我が国の俳句教育に関する情報が十分に発信されていないという問題点も明らかになったから。

Strategy for Future Research Activity

我が国の学習者と北米の学習者との俳句・ハイクによる効果的な交流を行うためには、教師自身が俳句・ハイクの教材価値を捉えておく必要がある。来年度は、北米の小学校教師を対象にハイクワークショップを行う予定である。さらに、国内・国外の俳句教育に関する情報収集をさらに推進する。さらに、俳句指導のあり方を探究する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

来年度は、北米の小学校教師を対象としたハイクワークショップを行うため、そのための渡航旅費、通訳費、機器購入費が主な研究費となる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Young Buds(若者の芽)2013

    • Author(s)
      中西淳
    • Journal Title

      HI

      Volume: 105 Pages: 2-6

  • [Presentation] Young Buds

    • Author(s)
      Makoto Nakanishi
    • Organizer
      The 5th Haiku Pacific Rim conference 2012
    • Place of Presentation
      Asilomar(USA)
  • [Presentation] ハイク創作に関する一考察―T.A.Carter著『Lighting the Global Lantern』を手がかりとして―

    • Author(s)
      中西淳
    • Organizer
      第122回全国大学国語教育学会(筑波大会)
    • Place of Presentation
      筑波大学
  • [Presentation] Haiku by Japanese high school students in Haiku Koshien

    • Author(s)
      Makoto Nakanishi
    • Organizer
      Haiku Canada Conference in Toronto
    • Place of Presentation
      Toronto(Canada)

URL: 

Published: 2014-07-24  

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