2014 Fiscal Year Annual Research Report
新しい地理教育フレームワークに基づく地誌授業モデルの開発・検証
Project/Area Number |
23531225
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
中本 和彦 四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (80513837)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 地誌学習 / 社会科教育 / 地理教育 / 地理的分野 / 地理歴史科 / 授業モデル / 学習材 / アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,まず,地誌学習の類型化とそれを踏まえて開発した授業モデルについて,学会等の参加によって情報を収集し,精緻化を図った。次いで,開発した授業モデルをもとに,学習材の開発を行った。 前者については,日本学術学会シンポジウム「高校地理歴史教育に関するシンポジウム」(東京大学,2014年6月14日)に参加し,検討されている新科目「地理基礎」,「歴史基礎」の現状など,歴史教育,地理教育両面から広く知見を得ることができた。また,日本地理教育学会6月例会(早稲田大学,2014年6月28日)に参加し,中・高等学校の地誌学習の現状について知見を得ることができた。これらを踏まえながら,地誌学習の類型化と授業モデルの精緻化を図り,「中等地理・単元『アメリカ』の教育内容開発―科学的社会認識形成のための地誌学習―」2014年度日本地理学会秋季学術大会シンポジウム「学校における地誌学習の現状・課題・展望」(富山大学,2014年9月21日)にてシンポジストとして口頭発表した。その成果の一部については,『E-journal GEO』Vol. 9(2),p.221,2014年(日本地理学会)に掲載されている。提案した授業モデルを通して,地理教育,とりわけ地誌学習の今日的課題を乗り越える科学的な社会認識形成のための地誌学習を具体的に提案することができた。 後者については,授業モデルをもとに,中・高等学校の現場教員の意見なども踏まえながら,実践可能性などについて批判・検討を行い,学習材『アメリカっていったいどんなところ?』を完成させることができた。これによって,授業モデルの提案あるいは開発者による検証授業の実施にとどまっていた従来の教育内容開発研究を,開発者以外の現場の教員が実践可能な形へと研究を漸進させることができた。なお,実際の本学習材を用いた検証授業の実施・分析は,今後の継続課題としたい。
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Research Products
(3 results)