2011 Fiscal Year Research-status Report
実践的な工学技術者に適した数学的モデリングの思考パターン習得法に関する研究
Project/Area Number |
23531232
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
松田 修 津山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60342549)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 数式的モデリング / 数学教育 / 数学学習教材 / 思考パターン |
Research Abstract |
研究の目的」本研究は,物理や工学で学習する数式モデルを,数学学習教材の立場から分析し,初心者向けの数学的モデリングの思考パターン習得の学習教材開発を目的とする。たとえば,各単元において,そこで扱うグラフに近い物理現象のグラフを提示し,ある予測を行わせる等の訓練を反復して行うといったテキストの開発である。より詳細には,次のことを明らかにし,この新しい教材に反映させる。(1) 物理や工学において,初心者向けの数学的モデリングの思考パターンが可能なものを抽出し,数学教材(問題)を提示する。(2) 抽出した問題を整理し,問題の難易度を分類する。(3) 初心者向けの数学的モデリング問題集を作成し,その使用方法も提示する。(4) 初心者向けの数学的モデリング問題集を使った授業を展開し,使用前と使用後の物理や工学の数学力を再調査し,その分析結果を提示する。「平成23年度の実施計画」物理や工学において,初心者向けの数学的モデリングの思考パターンが可能なものを抽出する作業を行い,具体的に数学教材化(問題集作成等)していく。同時進行として,本学の物理・数学教育改革ワーキンググループを中心に,数学,物理,工学の連携に関する研究会を作り,研究会に参加する有志を学外にも呼びかけ,工学数学における数学的モデリングに関する研究集会を開催する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数学的モデリングの思考パターンが可能なものを抽出する作業が少し遅れ気味であるが,数学,物理,工学の連携に関する研究会を発足させ,工学数学における数学的モデリングに関する研究集会を開催することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
初心者向けの数学的モデリングの思考パターンが可能なものを抽出し,数学教材(問題)を,数学,物理,工学の連携に関する研究会を通して,多面的に収集し,教材の分析を行い,問題集作成に着手する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1) 7月の韓国で開催される国際数学教育者会議に参加発表 (2) 工学数学における数学的モデリングに関する研究集会の開催費 (3) 調査に必要な論文や書籍等
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