2012 Fiscal Year Research-status Report
実践体験型PBL教育を導入した教員養成カリキュラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
23531250
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
松本 金矢 三重大学, 教育学部, 教授 (10239098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森脇 健夫 三重大学, 教育学部, 教授 (20174469)
根津 知佳子 三重大学, 教育学部, 教授 (40335112)
後藤 太一郎 三重大学, 教育学部, 教授 (90183813)
滝口 圭子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (60368793)
中西 良文 三重大学, 教育学部, 准教授 (70351228)
磯部 由香 三重大学, 教育学部, 准教授 (80218544)
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Keywords | PBL教育 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの連携を推進してきた教育隣接領域の現場において、PBL教育研究の深化を図るとともに、新たな連携先の開拓を行った。 具体的には、県南部遠隔地学校区における授業実践体験活動では、学校区の合併に伴い新たな保育所での実践を行うとともに、教育委員会と連携し小・中学校区を変更して活動を継続するよう交渉した。小中連携モデル校区における放課後学習支援および文化祭支援活動では、プロジェクト実践型のPBL教育モデルの意義を明らかにした。小規模特認校区における授業観察活動では、海外の教育方法との比較研究を行った。附属学校および大学隣接校区との連携では、食教育や家庭科調理技術を向上させる授業の開発を進めた。 海外実地研究の推進では、中国天津師範大学日本語教育コースとの連携、オークランド大学教育学部との連携に加え、米国ハワイでの音楽療法教育に関する海外実地研究を、現地NPO法人との連携を図り実施した。海外実地研究を導入することの意義や成果を確認するために、現地NPO法人研究者を交えてシンポジウムを開催した。 教育学部内でのPBL教育授業の改善に関する研究では、他の科研研究グループと連携したシナリオ型PBL教育モデルの開発や、CST事業および免許更新講習等の授業実践を通して、新たな教材開発も推進した。また、小学校教育にものづくりに関する授業実践を導入するための教育研究を進めた。 教育方法およびその評価方法の開発に関する研究では、協同学習における協同技能の評価Rubricを開発した。これらの成果は学会等において発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に述べたとおり、研究申請書において示した当該年度の研究計画に沿って、研究推進が図れているものと考える。すなわち、実践体験型PBL教育において、連携支援ネットワーク拠点校だけでなく他校区での実践に拡張し、海外実地研究の実施においても、中国、ニュージーランドに加え米国ハワイでの連携を実現した。またその成果を現地NPO法人スタッフや国内の専門家とも共有し、評価を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究を通して開発してきた実践体験型PBL教育モデル、プロジェクト実践型のPBL教育モデルさらにはシナリオ型PBL教育モデルを、学部・大学院改革に伴う新たなカリキュラムに位置づけ実践し、その効果を実証する。特に大学院改革では、教科横断的な領域での特論および特論演習が新設されており、そこでの実践を計画している。また、学部改革では初等・中等教育の分離が図られたため、特に初等教育の充実が必要であり、開発したPBL教育モデルを導入・実践する計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
これまで通り、教材開発に必要な物品、実地研究の試行的実施・評価や研究成果発表のための教員および学生の旅費、専門知識提供者に対する謝金であるが、本年度は特に研究成果の発表に重点を置く計画である。
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Research Products
(29 results)