2011 Fiscal Year Research-status Report
実践的英語音声指導力の向上をはかる連携英語教員養成カリキュラムの開発、運用、評価
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23531253
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
大嶋 秀樹 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (90342576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多良 静也 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00294819)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 英語音声力の向上 / カリキュラム開発 / 教員養成 / 実践的英語音声指導力 / 授業力の向上 / 大学・教育実践の場の連携による教員養成 |
Research Abstract |
本年度は、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(外国語活動・英語)を目指す学生を対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の向上 をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発と試験的運用を進め、「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めた。具体的には、1)学生自らの英語の発音力の向上をはかるために、(1) 学生が大学のネットワークの内外から利用できる、英語発音力向上のための e-learning 教材の開発と試験的運用、(2) 学生の英語の発音力向上教育プログラムの開発と運用を進め、2)学生の実践的英語音声指導力向上をはかるために、(1) 教育実践の場である中学・高等学校の教室での、学生の実践的英語音声指導力向上教育プログラム運用に向けた基礎的資料収集のためのフィールドワーク調査、(2) 実践的英語音声指導力向上教育プログラムの開発と運用に向けての、中学・高等学校の教室での試験的授業の実施をすすめた。本年度の主な研究成果は、次のとおりである。1. 多良静也、大嶋秀樹、柳澤佳代子 (2011) 「訛り英語を再考する」『発表要旨集』(全国英語教育学会第36回全国研究大会), pp.330-331.2. 多良静也、大嶋秀樹 (2011) 「日本語訛り英語発音が中国人の英語聴解力に及ぼす影響」『紀要』(四国英語教育学会) 第31号, pp. 37-46.3. 大嶋秀樹 (2011) 「英語教育と情報教材」『情報学教育研究』(情報学教育研究会)2011年号, pp.25-32.4. 大嶋秀樹、疋田恭子 (2012) 「中学・高等学校一貫教育における、英語音声指導プログラムの開発、運用、評価」『地域教育連携年報』(滋賀大学教育学部地域教育支援室)第7号, pp.39-49.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(外国語活動・英語)を目指す学生を対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の向上 をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発、実施をはかり、「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めることである。 本年度の研究計画は、1) 英語発音力向上のためのカリキュラム開発とその運用に向けた調査と準備、2) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム開発、運用にあたっての準備、3) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム導入前の英語発音力の実態の基礎的データ収集 の3点を進めることであった。 1)については、(1) 学生が大学のネットワークの内外から利用できる、英語発音力向上のための e-learning 教材の開発と試験的運用、(2) 学生の英語の発音力向上教育プログラムの開発と運用、(3) 学生の英語発音力向上とその成果の評価のための英語発音力向上のためのソフトウェアの導入を進め、2)については、(1) 教育実践の場である中学・高等学校の教室での、学生の実践的英語音声指導力向上教育プログラム運用に向けた基礎的資料収集のためのフィールドワーク調査、(2) 実践的英語音声指導力向上教育プログラムの開発と運用に向けての、中学・高等学校の教室での試験的授業の実施をすすめ、3) については、主として、英語音声指導を受ける学習者(中学・高等学校)の、音声指導を受ける前、受けた後の伸びについて、英語母語話者(英語音声指導の地知見のある評価者、無い評価者)、英語非母語話者(英語音声指導の知見のある日本人英語教員)による音声指導、音声指導の評価、評価者の資質について、研究を進め、本研究の実施に必要な基礎的データを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の、1) 英語発音力向上のためのカリキュラム開発とその運用に向けた調査と準備、2) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム開発、運用にあたっての準備、3) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム導入前の英語発音力の実態の基礎的データ収集 の3点の研究成果を踏まえ、次年度以降は、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(外国語活動・英語)を目指す学生を対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の向上、をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発、実施をはかり、「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めるという本研究の後半部分である、カリキュラムの運用と評価に向けた部分の研究の強化をはかることをめざして、本研究課題の研究を進めることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、(1) 学生の英語発音力向上とその成果の評価のための英語発音力向上のためのソフトウェアの導入、(2) 学生の英語発音力向上のための e-learning 教材の開発に、当初計画した以上の経費がかかり、附属学校での学生の英語発音力向上のための実践的指導力、授業力の向上に資するソフトウェアの経費の確保が困難になった。 そのため、本年度は、(1) と (2) 以外の経費の支出を控え、繰越金と次年度の研究費の一部を合わせて、附属学校での学生の英語発音力向上のための実践的指導力、授業力の向上に資するソフトウェアの導入をはかることとした。他の次年度の研究費は、カリキュラムの運用、評価に資する経費、及び研究成果の公表に向けた経費、調査・研究の継続のための経費として使用することを計画している。
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Research Products
(4 results)