2012 Fiscal Year Research-status Report
実践的英語音声指導力の向上をはかる連携英語教員養成カリキュラムの開発、運用、評価
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23531253
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
大嶋 秀樹 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (90342576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多良 静也 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00294819)
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Keywords | 音声・発音指導 / 音声・発音指導力の向上 / カリキュラム開発、運用、評価 |
Research Abstract |
本年度は、引き続き、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員を目指す学生を対象に、「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めた。具体的には、1)学生自らの英語の発音力の向上をはかる、(1) 学生が大学のネットワークの内外から利用できる、英語発音力向上のために開発した e-learning 教材の運用、(2) 学生の英語の発音力向上をはかるために開発した教育プログラムの運用と運用面での課題の検討を進め、2)学生の実践的英語音声指導力向上をはかる上で、(1) 教育実践の場である中学・高等学校の教室での、学生の実践的英語音声指導力向上教育プログラムの運用で明らかになった課題の検討、(2) 実践的英語音声指導力向上教育プログラムの本格的な運用に向けての、中学・高等学校の教室での試験的授業の実施をすすめた。本年度は、小学校外国語活動(英語)から中学校英語への橋渡しをはかる音声指導についても研究を進めた。さらに「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を養ううえでの基礎資料となる脳の音声処理についての研究も進めた。研究成果の還元としては、滋賀大学主催公開講座「英語の発音をまなぼう」を学生と共同開催した。主な研究成果は次のとおりである。 1. Hideki Oshima (2013) fMRI Study of Japanese Phrasal Segmentation: Neuropsychological Approach to Sentence Comprehension 東京:ひつじ書房. 2. 椙本はる香、田附弘和、大嶋秀樹 (2013) 「小学校外国語活動と中学校外国語の滑らかな接続を図る英語指導プログラムの開発」『地域教育連携年報』(滋賀大学教育学部地域教育支援室)第8号, pp.42-43.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(外国語活動・英語)を目指す学生を対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の向上 をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発、実施をはかり、「将来の英語科 教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めることである。 本年度の研究計画は、1) 英語発音力向上のために開発したカリキュラの運用と運用上の課題の検討、2) 実践的英語音声指導力向上のために開発したカリキュラムの運用と運用面での課題の検討、3) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム導入前・導入途上の英語発音力の実態の基礎的データ収集 の3点を進めることであった。 1)については、(1) 学生が大学のネットワークの内外から利用できる、英語発音力向上のために開発した e-learning 教材の運用、(2) 開発した学生の英語の発音力向上教育プログラムの運用、(3) 学生の英語発音力向上とその成果の評価のための英語発音力向 上のためのソフトウェアの利用とその成果の検証を進め、2)については、(1) 教育実践の場である中学・高等学校の教室での、学生の実践的英語音声指導力向上教育プログラムの運用と運用面で明らかになった課題の検討、(2) 実践的英語音声指導力向上教育プログラムの運用に向けての、中学・高等学校の教室、中学生・高校生対象の公開講座での試験的授業の実施をすすめ、3) については、主として、英語音声指導を受ける学習者(中学・高等学校)の、音声指導を受ける前、受けた後の伸びについての調査を進め、本研究の実施に必要な基礎的データを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の、1) 英語発音力向上のために開発したカリキュラムの本格的な運用に際しての課題の調査と準備、2) 実践的英語音声指導力向上のために開発したカリキュラムの本格的な運用に向けたの課題の調査と準備、3) 実践的英語音声指導力向上のためのカリキュラム導入前と比較しての、導入後の、途上の、英語発音力の実態のデータ収集 の3点の研究を踏まえ、次年度以降は、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(外国語活動・英語)を目指す学生を対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の向上、をはかる英語科教員養成カリキュラムの運用上の課題から得られた問題点の修正をはかり、「将来の英語科教員が備えるべき実践的英語指導力、授業力」の基礎を作る教育プログラムの構築に向けた研究を進めるという本研究の最終部分である、カリキュラムの本格的な運用に向けた研究と、カリキュラムの評価の研究をすすめ、研究成果の公開と還元をはかりたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、(1) 学生の英語発音力向上とその成果の評価のための英語発音力向上のためのソフトウェアの導入、(2) 学生の英語発音力向上のための e-learning 教材の開発に、当初計画した以上の経費がかかり、学生の英語発音力向上のための実践的指導力、授業力の向上に資するソフトウェアの経費の確保が困難になり、研究計画の一部修正を余儀なくされた。 汎用の英語発音力向上のソフトウェアの導入についての検討も念頭に置きつつ、高額な設備経費の経常で、国内外での研究成果報告の機会を控えていた部分を、本年度、一部の研究計画を修正して、資金面の課題に対応した実績を踏まえ、次年度は、これまで、設備の導入に備えて、控えていた、研究成果の国内外での発表を進め、さらに、学生と共同で、カリキュラム導入による成果を、地域の小学校・中学校・高等学校の児童・生徒・教員たちに還元することで、さらに、発音力向上のための実践的指導力、授業力の向上に資することも進め、そのための必要経費に研究費を積極的に使用することを考えている。他の次年度の研究費は、カリキュラムの運用、評価に資する経費、及び研究成果の公表に向けた経費、調査・研究の継続のための経費として、引き続き、使用することを計画してい る。
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Research Products
(3 results)