2013 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型ジェネリック・スキルの形成による「人生設計型学校カリキュラム」の再構築
Project/Area Number |
23531257
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
今谷 順重 帝塚山大学, 現代生活学部, 教授 (60093639)
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Keywords | 人生設計能力 / ジェネリック・スキル / 人生設計型学校カリキュラム / 志教育 / 自分づくり教育 / 夢や志をはぐくむ教育 / みやぎの志教育 / キャリア教育 |
Research Abstract |
「21世紀型ジェネリック・スキルの形成による人生設計型学校カリキュラムの再構築」の具体例のひとつとして、才教学園小学校・中学校による「志教育」や仙台市教育委員会における「仙台自分づくり教育」、宮城県教育委員会における「みやぎの志教育」大阪府教育委員会における「夢や志をはぐくむ教育」をとりあげて、そのカリキュラム理論の特色と授業実践理論の特色について、比較的に考察した。またこれらの学校カリキュラム編成や授業実践の背景となるものとして、2006年に改正された教育基本法の改正やそれに基づいた第2期教育振興基本計画の制定、文部科学省が2013年に作成した『小学校・中学校キャリア教育の手引き』、さらにまたアメリカ・マサチューセッツ工科大学のピーター・センゲ教授が提唱して教育実践の実践の現場でも積極的に推進されている「学習する組織(ラーニング・オーゼイション」の理論と実践についても言及した。 『志教育』や『自分づくり教育』という言葉からすれば、『志』は自らの進むべき将来の方向性や到達目標を示しており、『自分づくり』とは、今現在の自分を見つめながら自己の能力をよりよいものへと磨き高めていく、現時点での取り組み活動を意味している。これらを積極的に結び付けてとらえた場合、到達目標としての『志』を探し見つけ出しながらその実現に向かって、今現在の『自分づくり』に正面から向き合い、不断に自己を成長・発達・進歩・発展・向上させ続けていく力を形成していく教育こそが、今最も必要とされている21世紀の教育改革の核心部分であるというメッセージを、この始まったばかりの新しい動きからよみとることができるであろう。
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