2013 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における異年齢集団による交流に関する研究―「縦割り班」活動を中心に
Project/Area Number |
23531259
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
毛利 猛 香川大学, 教育学部, 教授 (50219961)
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Keywords | 縦割り班 / ペア学年・兄弟学級 / 特別活動 / 異年齢集団による交流 / 小学校 |
Research Abstract |
1、平成24年に行った兵庫県・中西播地域の公立小学校における「異年齢集団による交流」の取り組みに関する調査の対象校154校のうち、とくに姫路市の公立小学校69校については、アンケートの未回収校にも直接問い合わせることで、全69校の「縦割り班」およびペア学年・兄弟学級の編成状況を網羅して、これを一望的に俯瞰できるマップを作成した。 2、これらの兵庫県・中西播地域での調査および姫路市での追加調査を手がかりに、平成14年度に実施した全国調査との経年比較を行いつつ、小学校における「異年齢集団による交流」の取り組みの現状と、この取り組みに対する学校規模別の担当教員の意識について分析を加えて、関西教育学会第65回大会(於和歌山大学)において共同研究発表(口頭発表)を行った。 3、上の研究成果のうち、とくに異年齢集団の編成状況マップの使った分析と、異年齢集団活動の「転換期」に関する分析について、「小学校における「異年齢集団による交流」の現状-兵庫県・中西播地域での調査を手がかりに-」という論文にまとめ、香川大学教育実践総合研究第28号に掲載した。 4、3年間の科研費による研究を通じて、①もともと「縦割り班」活動に代表される異年齢集団活動は、小規模校においてよく実践されていた取り組みであったが、近年、中・大規模校においても無理なく実践できる取り組みとして、ペア学年・兄弟学級による異年齢集団活動が急速に普及していること、②小学校をめぐる新しい状況変化のなかで、「縦割り班」活動の取り組みが全国の小学校に普及していった局面から、ペア学年・兄弟学級の活動が普及しつつある局面への「転換期」に差しかかっていること、を明らかにすることができた。
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Research Products
(3 results)