2013 Fiscal Year Annual Research Report
「食育・食農教育の教育的効果の検証と教育モデルの実証的研究」
Project/Area Number |
23531262
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
野田 知子 帝京大学, 教育学部, 教授 (20521579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 賢一 玉川大学, 教育学部, 教授 (90337288)
阿部 英之助 和歌山大学, 教育学部, その他 (10408982)
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Keywords | 農業科 / 総合的な学習の時間 / 農業体験 / 食農教育 / 地域との連携 / 支援員 |
Research Abstract |
平成24年度に実施した、「喜多方市小学校農業科」に関する「支援員アンケート」「教員アンケート」「小学生・中学生アンケート調査」の結果を、発表・論文投稿を行った。 「支援員アンケート」結果明らかになったことは、①支援員制度は、高齢者が頼りである、②地域に支えられた学びである、③支援員の活動は「農業科」の授業に多くの貢献をしている。④児童にとって、祖父母や父母の仕事を見直し、尊敬の念がうまれるきっかけになっている、⑤支援員にとって、児童との活動が生き甲斐になっている、等である。 「小学生・中学生アンケート調査」結果、栽培体験作物によって児童に対して、農業体験の深まりとその教育的な持続性に影響を及ぼすことがわかった。①一貫性<持続性・継続性>、②集団の作業、③土を体感できる、④収穫後に食べることができるなどその要素である。また、作物が持っている特徴などが様々な形として子ども達に学びを提供している事も明らかになった。 「教員アンケート」では、「農業科」は、教員にとって、大きな負担ではあるが、充実感あるものとして捉えつつも、一方で充実度と必要性に対して疑問をもっていることが明らかとなった。また、現場では、多くの負担があるものの、一定の教育的価値があると捉えおり、教員にとっても多くの学びも提供していることが明らかとなった。 共通して、指導の在り方と学びの内容の関連、支援員と教員の連携、体験学習を行う適正規模の問題等の課題が明らかになった。児童だけでなく教員にとっても意義あるもり、児童・教員の学びの共有をいかに図るかが今後の課題であるといえる。
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Research Products
(6 results)