2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23531283
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
榊原 洋一 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (10143463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 暁 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80178730)
長谷川 武弘 お茶の水女子大学, 人間発達教育研究センター, 特任講師 (90401603)
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Keywords | 発達障害 / 教授法、学習 / 学習環境 / 指導・支援・評価 / 特別支援学校 |
Research Abstract |
【研究目的】本研究の目的は、子ども全体の6.5%が該当する発達障害児の園や学校(教室)での問題行動に対応するための対応策を多数網羅したマニュアルを、アメリカですでに使用されているPRIM(Pre-Referral Intervention Manual)に習って作成することである。 【研究実施計画】アメリカのマニュアルの構成を継承しながらも、日本独自の保育・教育文化を反映したものとするために、実際の教育現場にいる教諭、教育センターの指導主事などから、実際に子どもの問題行動に効果があった対応策を集めることとした。そのために、1、実際に教育現場で子どもの問題行動に対応してきた経験のある、教諭、指導主事などをモニターとして、多数登録していただく。2、アメリカの対応策の形式をモニターに周知していただくために、アメリカ版PRIMの抄訳を行い、モニターに配布する。3、対応策を収集するとともに、本研究を広く周知するためにホームページを開設する。4、関連学会で本プロジェクトの進捗状況を発表する。といった方策をこれまで行なってきた。 1、については、これまでに全国から156名の教諭、指導主事などがモニターとして応募し、登録された。2、については、アメリカのマニュアルに記載されている220の問題行動の中から重要なものを選択し、一つの問題行動に対して4つの対応策を選択。そして、日本語に訳した冊子を作成し、モニター全員に配布した。ホームページは初年度に作成し、モニターから寄せられた対応策を研究協力者間で検討し、適切なものを公開した。現在、約900例の対応策が寄せられている。4、については、平成24年度は、日本特殊教育学会で研究内容について報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ホームページ開設、米国版PRIMの抄訳は、予定通りに進行しているが、モニター数が当初予定の200名にまだ届いていない。米国版PRIMには、200例の問題行動に対して、それぞれ50例、計10000例の対応策が記載されている。本研究では、最低2000例の対応策を収集する予定だったが、現在まだ900例で、目標の半数にとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究に残された課題は、より多数の対応例を集めることである。来年度は最終年度であるので、モニターにさまざまな方法で対応策を寄せていただくための工夫を行っていく。応募しやすいように、電話インタビューによる聞き取り、教諭や指導主事などが参加する講演会でのワークショップ開催、複数の関連学会での発表を計画している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
モニター協力者関連費(20万円)、研究協力者会議費(33万円)、ワークショップ出張旅費(10万円)、学会参加費(10万円)、謝金(50万円)、研究報告書印刷関連費(35万円)を使用予定としている。
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Research Products
(2 results)