2011 Fiscal Year Research-status Report
時間管理・自己管理に困難を示す発達障害児への時間管理支援ツールの活用
Project/Area Number |
23531299
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉松 靖文 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (50243861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 歩未 下関短期大学, 保育学科, 助教 (30455050)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 発達障害 / 知的障害 / 時間管理 |
Research Abstract |
障害児者のための時間管理支援ソフト-RAINMAN 4-を特別支援学校や通常の学級,障害当事者グループの活動及び対象者の自宅において使用した実践研究を行った。対象は,時間管理に困難を示す知的障害を伴う自閉症児,高機能自閉症児,及び通常の学級に在籍する児童であった。RAINMAN 4を用いることで,すべての対象児において,時間を守れないなどの困難が軽減し,時間を自ら意識した行動が見られるようになった。また,通常の学級では学級集団全体の子どもたちがお互いに時間を守って行動するようになった。その成果の一部は日本LD学会大会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,対象となる学校等での実践を行ったものの,その成果を発表するに至らなかったものが多かった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,特別支援学校や通常の学級,家庭や当事者グループの活動等においての実践研究を進め,その成果を公表していくとともに,RAINMAN 4の効果的な使用場面や使用法及びRAINMAN 4を使用するにあたっての注意点等をデータベース化し公開する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
RAINMAN 4のより効果的な使用を図るために,今年度同様,実践研究に用いるパソコン等を導入するとともに,近年普及しつつあるタブレット端末を導入し,対象児がより主体的にRAINMAN 4を活用できるように図る。また,対象児の特性を評価するために今年度発売予定の発達検査を導入する。さらに,実践の成果を公表するための学会発表及び学会誌等への投稿を行う。
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