2012 Fiscal Year Research-status Report
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23540049
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
池畑 秀一 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (20116429)
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Keywords | 平田分離拡大 / 歪多項式環 / 分離多項式 / 平田分離多項式 / ガロア多項式 |
Research Abstract |
非可換環の分離拡大の中で特に強い性質をもつ平田分離拡大を中心として各種の環拡大について総合的な研究を行っている。この年度では歪多項式環における多項式が分離多項式や平田分離多項式であるための必要十分条件は1979年に宮下庸一によって与えられているが、今回博士課程後期1年生の山中聡との共同研究として、その直接的なより分かりやすい別証明を与えた。この方面の研究者にとっては役に立つと思う。それは山中聡との共著論文として発表した。1970年代に永原賢によって歪多項式環における2次の分離多項式やガロア多項式の徹底的な研究が与えられているが、今回微分型歪多項式環における永原の2次のときの結果を素数次数pの場合に拡張することを試み、いくらかの結果を得た。この結果については現在論文を執筆し投稿中である。また従前はガロア拡大であることは証明できても具体的にガロアコーディネートシステムを与えることはなされていなかったいくつかの拡大に対して、具体的なコーディネートを与えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカ合衆国イリノイ州のBradley大学のGeorge Szeto教授や中国の中山大学のjang准教授等とも直接に研究会などを開催し情報交換をしながら研究をしている。後期博士課程1年生山中聡を指導しながら一緒に研究しているが、おおむね順調に親展している。
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Strategy for Future Research Activity |
山中聡と定期的にセミナーをしながら、国内のシンポジウムや研究集会また海外の研究集会等に出席し、講演をし、また出席者たちとの討論を通じて研究内容を深めてゆきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費はおもに、研究集会や共同研究のための外国出張等の費用として使用する。
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