2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23540097
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
前田 定廣 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40181581)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 非平坦複素射影空間 / 実超曲面 / 測地線 / 構造テンソル / 接触形式 / 外微分 / ホロ球面 |
Research Abstract |
非平坦複素空間形(複素者射影空間または複素双曲型空間)内の実超曲面論、特に等質実超曲面論に関して3編の論文を執筆し、それぞれ査読付き国際学術誌に掲載した。 一番目の論文は、イギリスの学術誌である Glasgow Math. J. に掲載した。型作用素 A が構造テンソル $\phi$ に関して不変な実超曲面を分類した。その結果、(A)型等質実超曲面および線織実超曲面の特徴付けに成功した。これは、ケーラー多様体を球面に第二基本形式が平行にはめ込む事例にヒントを得たものである。 二番目の論文は、ポーランドの学術誌である Colloq. Math. に掲載した。実超曲面の接触形式 $\eta$ が満たすある外微分方程式を使って、(A)型等質実超曲面と(B)型実超曲面を特徴付けた内容である。これは非平坦複素空間形内の任意の実超曲面の接触形式 $\eta$ は closed ではない事実に着目したことから来ている。 三番目の論文は、幾何学専門誌である Differential geometry and itsapplications に掲載した。ホロ球面をある測地線の外的形状や接触形式 $\eta$ の外微分を使って特徴付けた。ホロ球面は複素射影空間には無い実超曲面であり、これにより負曲率多様体の研究が進んだと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
3編の論文を査読付き国際学術誌に掲載できた。更にルーマニアの首都・ブカレストで開催された国際研究集会で招待講演が行えた。その結果、欧米の幾何学者と活発な交流ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
日本国内に複数いる共同研究者と交流し、更に韓国・慶北大学校・Y.H. Kim 教授と共同研究を行う。この2つを同時に達成するため日本国内で幾何学研究集会を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の研究集会開催で50万円、研究代表者の国内出張10万円、図書費10万円、謝金10万、その他10万円を計上する。
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Research Products
(2 results)