2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23540169
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Research Institution | Yokkaichi University |
Principal Investigator |
森本 光生 四日市大学, 付置研究所, 研究員 (80053677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 束 四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
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Keywords | 国際研究者交流 / 和算 / 東アジアの数学 / 数学史 / 大成算経 / 綴術算経 / 発微算法 / 括要算法 |
Research Abstract |
(1)本研究では、「大成算経」の現代語訳、英訳を順次完成させ発表することであった。その前段階として、「綴術算経」の英訳をすでに刊行した。 (2)東アジアの数学史研究者との連帯を強めるため、2013年8月に京都大学数理科学研究所で開催された「数学史研究」研究集会に、韓国より、Kim Young Wook, Hong Sung Sa 両教授を招聘した。研究集会の一日を「Korean Day」として韓国数学史に関する討論を行った。 (3)毎月、名城大学の名駅前サテライトで「名古屋数学史セミナー」に参加して、研究発表をおこなった。「大成算経」に関する知見は徐々にではあるが確実に深まっている。また、2012年5月には広島大学の川和田晶子博士を講師としてお招きし、建部賢弘に関する意見交換を行った。 (4)2012年2月に京都大学数理解析研究所で主催したRIMS共同研究「大成算経の数学的・歴史学的研究」の報告書を数理解析研究所講究録として出版することができた。この中で、「大成算経」巻之四の現代語訳を発表した。 (5)2008年に開催された関孝和没後300年記念の報告集が、やっと"Seki, Founder of Modern Mathematics in Japan", Springer, 2013として出版された。この会議で発表した英文論文が3本、この報告集で刊行された。 (6)2014年8月に開催予定の建部賢弘生誕350周年の国際会議の準備が進んでいる。20名を超える招待講演者から受諾の返事をもらえ、関孝和・建部賢弘の数学に関する重要な会議とすることが可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)名古屋数学史セミナーを毎月定期的に開催することができ、「大成算経」の現代語訳、英訳の準備が整った。巻之四の現代語は平成25年度に刊行できた。 (2)大成算経後集の研究が進んだ。数学的な内容の理解が進んだ。 (2)韓国から数学史の研究者を招へいすることができ、東アジアの数学史研究の準備が進んだ。 (3)建部賢弘生誕350周年記念の記念国際会議をICM2014のサテライト会議として実行するための準備ができた。招待講演者24名の受諾があった。
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Strategy for Future Research Activity |
下記の4点の研究を続行する。 (1)「大成算経」の現代語訳、英訳を順次刊行する。その準備として名古屋数学史セミナーを毎月定期的に開催する。 (2)中国・韓国の数学史と日本数学史のかかわりに注目して、東アジの数学史を目指す。 (3)国内外の図書館で、資料の調査を行う。 (4)研究連絡を密にするため、研究集会に参加し、積極的に研究発表を行う。平成26年度に開催する建部賢弘生誕350周年の国際会議を成功させ、その報告集を英文で刊行し、日本数学史の世界への発信としたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費の支出をせずに済んだこと。 建部賢弘生誕350周年記念国際会議の旅費が不足する見込みなので、それに充当する。
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Research Products
(11 results)