2013 Fiscal Year Annual Research Report
計算機シミュレーションによるゲージ理論の研究とその量子多体現象への応用
Project/Area Number |
23540301
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
一瀬 郁夫 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20159841)
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Keywords | ゲージ理論 / 量子多体現象 / 相転移 / モンテ・カルロ法数値実験 / グロス・ピタエフスキー方程式 / 位相励起 / 閉じ込め相 / ヒッグス相 |
Research Abstract |
今年度の研究においては、主に極低温原子系の量子現象に対して、モデルの構築、およびそのモデルの構造を数値計算的手法を用いて調べ、興味深い結果を得た。また、極低温原子系を用いて、格子ゲージ理論の相構造を調べる方法を提案した。 特に2成分ボソン原子系で、粒子間相互作用が斥力の場合についてその有効モデルであるHubbard model からボソン系t-J model を導き、局所拘束条件をスレーブ粒子の手法を用いて正確に取り入れ、モンテ・カルロ数値計算による研究により、相構造等を明確にした。この結果は強相関電子系、特に高温超電導現象の解明に有用と期待される。 一方、同じく極低温ボソン系を光格子上に配置し、ボソン間相互作用をコントロールすることにより、素粒子論において最も基本的なゲージ・ヒッグスモデルを極低温原子系で再現することを示した。今後、実際に実験により、この系が実現されることが期待される。
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Research Products
(8 results)