2013 Fiscal Year Annual Research Report
超低温化学スパッタリング法が切り開く含遷移金属活性種研究の新局面
Project/Area Number |
23550014
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
岡林 利明 静岡大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70224045)
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Keywords | スパッタリング / 含遷移金属活性種 / 金属ー硫黄間結合 |
Research Abstract |
スパッタリング法とは、放電等によって生じたイオンを電場によって加速したのちターゲットと呼ばれる固体物質にぶつけ、その構成物質を気相にたたき出す反応である。この反応は工業的にも広く利用されており、この場合は清浄なターゲットを超高真空下において 物理スパッタリングが主流である。それに対し、ターゲットと試料ガスとの反応を利用した化学スパッタリングは系が「汚く」なることから避けられることが多い。我々は、化学スパッタリングの持つこの欠点を積極的に利用する「超低温化学スパッタリング法」を開 発し、様々な含遷移金属活性種の物理化学的性質を明らかにしてきた。 本年度も昨年度に引き続き、チオール類による貴金属ナノクラスターの安定化に対するモデルとして重要な「貴金属-硫黄活性種の安定性と反応性」に注目した研究を行った。特に、「金-硫黄活性種」について重点的に研究を行い、マイクロ波分光法の特徴を活かした高精度の解析を行った。結果の一部については学会発表済みであり、現在論文投稿準備を進めている。また、硫黄を含む化学種ではないが、金や銀などを含む短寿命についても多くの知見を得た。これらについても、順次論文発表を進めている。
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Research Products
(4 results)